このブログの存在意義はトップにも書いてあるように「チラシの裏」
「自分が発見した事を伝えたい!」という大義名分も自分の中にあるものの、やっぱり好きなものをただただ入りこんで書き連ねたい!と言う事で、今回はとにかく素晴らしいmana様の音楽ついて、ただただ書き連ねたいと思います。
「あれ?今まで好き勝手に散々書き連ねてなかった?」という印象をお持ちかもしれませんが…。うるさい氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね歯ね!俺は歯を治療中なんだよ!!!文句あるか><
ということでmana様について書こうと思っても、あまりに素晴らしい曲がありすぎて、1記事には収められない!ということで曲毎に書こうと思います。
mana様はMALICE MIZERのギター&その他&コンセプト付け&よくわからない世界観の定義付け&この世の中心&美のフラッド&毒の貯水槽&致死量の薔薇&マリスのカレーキャラをなどを受け持つ、素晴らしいお方。
今更僕がここで書かなくても、mana様は前述したとおり、「この世の中心」なので、そんな必要は無いのです。この世のどこでも無い「果て」でmana様が木材で出来た輪をぐるぐる回しているのです。それで世の中は成り立っているのです。輪には何故か血がぺったり…mana様…この世の支配者…
ああ目を閉じてmana様の御姿を思い浮かべれば…あなたは気づくはず!
「幻想の悪魔…そして聖職!ホーエンツォレルン城に燃えている…」とか思える筈です!ぜったいそう!まさか俺だけ?単独孤独の漆黒の私?
ああ深いmana様!今日はそんなmana様が所属されていたMALICE MIZERの3枚目、そして今のところ最後(かもしれない)アルバム、傑作「薔薇の聖堂」の中の1曲の「虚無の中での遊戯」についてです!
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※シングルでもリリースされました。
この曲のシングルやアルバムが発売された頃、僕はあろうことか、渋谷系バンドで、フリッパーズ・ギターの1stアルバム「three cheers for our side~海へ行くつもりじゃなかった」に激しく影響されたユニットで、ライブのキーボードをやってました。「パッパー♪café au lait~café au lait~」とかコーラスも取っていたりしました。
ヴィジュアル系なんて、終わった。僕の中で存在しない。しかもこの頃はヴィジュアル系ブーム!メティラー愛に気づいてください壊れる程愛してもの時代!しかし「渋谷を選んだ」僕はブームには乗らずひたすら渋谷を突き詰めるパパパ!ダバダバでレモンスカッシュな毎日! でもやっぱり気になって立ち読みで「ショックス」「フールズ・メイト」「ヴィシャス」は読んだりしてました。
ある日そのユニットの人が「ねえねえ、MALICE MIZERのボーカルが失踪したってニュースでやってたよ!」と教えてくれました。あれ?バレてた!なんで好きなの知ってんの?とまずそっちにビックリしました。隠しても隠しきれないmana様の呪詛の波動…。
本当にニュースでやってたのかは、わかりませんでしたが「マリスはどうなっちゃうの?」って感じで気になっていました。
数ヶ月後、「ショックス」で脱退の真相(あくまで4人側からの)が明かされて、ショッキングな内容でしたが、呪いの葬列に参加する貴婦人みたいなmana様の写真を見て「やっぱりmana様ってステキだな」というのが大きかったです。mana様…罪な存在…。
それにここで書いたように、僕はマリスのボーカルはTETSU様原理主義だったので「別にGacktじゃなくてもいいかな」と思えました。しかし、その後の悲しい出来事には心を突き動かされました。もしかして、もうダメかも…。mana様…。
しかし彼らは復活してくれました!3枚のシングルを経てリリースされた「薔薇の聖堂」
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事前にシングルを聴いてなかったので、全曲初聴き。しかし「虚無の中での遊戯」は、爆笑問題の番組のエンディングテーマ(テロップバックの扱い悪いタイアップ)で流れてました。一瞬だけ流れたその曲は衝撃的でした。何あれ?クレジット欄には確かにMALICE MIZERと書いてありました!何が始まるんだ?おおmana様!恵み給え!
しかも翌日に本屋で立ち読みした「週刊文春」の近田春夫のエッセイ「考えるヒット」で短いながらも「虚無の中での遊戯」が取り上げられて、軽い感じでしたが、確かに絶賛されてました。
(個人的な思い出の画像、イタリア・フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂での画像。詳しくはこちらで)
ゴーン ゴーン(鐘の音)ビュービュー(風の音)ゴロゴロドカン(雷の音)
マリスのアルバムでお約束の、最初の効果音が自分の廻りで流れ始めた…一瞬の先が暗闇に包まれている…再会の刻は今!
「虚無の中での遊戯」のクレジットはやはり作曲:manaとありました。しかもよく見ると作詞もmana様!mana様作詞ってこの曲が初めてだったような。
だいたい「虚無の中での遊戯」っていうタイトルからして素晴らしい。
タイトルだけで、無意識の中で行き場を無くす「もう一人の自分」を描写されているみたい。「虚無の中での遊戯…ハァッ!」思わず息を止めて口を押さえる自分!mana様…。弄んでいるのか?私の心を!!!
瞑想のようでありながらも、より具体的な内面へ切り込んでいくかのようなピアノに導かれて、始まるのは4つ打ちの激しい打ち込みバスドラム!意外なサウンドと思いきや、過去のアルバムには打ち込み系の曲が入ってたり、シングルでもKözi様作曲の絶名曲「ILLUMINATI」もありましたね。
いわゆる「Aメロ」はおそらくKözi様と思しき声が入ってます。しかも歌詞は英語!
MALICE MIZER/歌詞:虚無の中での遊戯/うたまっぷ歌詞無料検索
In my ruined and dessolute mind
I ridicule nihility, I dissipate in soliatary
Cold blood flows
My faded mind is slipping through
訳:荒れ果てすさみきった虚無の中で 自らあざけり笑う孤独の遊戯
冷たい血潮が流れる肢体(からだ)から 色褪せた心が抜け出してゆく
またmana様が僕の事を歌詞にしてる!やっと辿り着いた虚無の世界、現実に傷つけられて倒れこんだ体から、血が流れ、死んだ心も抜けだして行く‥。mana様の元へ…。
そして一瞬のベースのブレイクから、合唱のメイン部分へ!四つ打ちインダストリアルサウンドに広がる合唱!クワイア!この合唱のアレンジがまた最高!今聴いても、何の違和感も無い!メロディもカラオケで歌えるレベルでキャッチー!英語なのに、合唱なのに!
From younder of darkness, the broken pieces of recollection, Reminiscence
Eternity of time is ticking away endlessly, Reminiscence
Light pierred awakened the past, Reminiscence
訳:闇の彼方から永遠の瞬間を刻む過去
刻(とき)の彼方から光射す目醒めははるか過去
記憶の破片で今結ばれる過去
わかります?ここまで書いてきた事がリンクしてるんです!やはり自分の無意識は有意識を超えて、mana様と一体化していた!mana様、僕を見てるんじゃないの?まっまっmana様ぁ?mana様ドコー?
その後、四つ打ちが一旦落ちつき、再び瞑想ピアノが流れる。ピアノをバックに女声が2手に別れてで主題を追いかける極めてクラシックな展開にうっとりする。ここまで素晴らしい曲がこの世にあるんだろうか。いや「この世」など存在しないのだ。いや、それでしたらmana様は何処におられるの?
Why am I here nowhere?
Just stare at the end of the everlasting infinity
訳:私はどこにいるの
よく見てごらん 無限に広がる永遠の果てを
イントロの瞑想的ピアノが復活する。そして闇の中から少女の声が聴こえてくる。君は誰?まさかあの時の「ホーエンツォレルンに枯れたブルーベルの君」なのか。
しかしそんな具体的事象とはもうおさらばだ。少女が暗闇の中走りだす。
その後、再び合唱部分が再現され、盛り上がり今度は女声に加えて男声が入り、迫力を増す。最後はクールダウンかのようにピアノ部分が再現される。無意識的意識の中で何かが目覚める…
この曲はとにかく素晴らしい!ヴィジュアル系だとか、バンドだとか、そういうものを超越した「無意識的な何か」だとしか思えない!音楽すら超越している!
クラシック的な音楽をポピュラー音楽でやろうとすると、やっぱりどうしても「アレ?」ってなるんだけど、これは完璧!合唱のアレンジ、歌声、激しいトラックと合わせても、なぜか聴きやすくなってる。
mana様はギターをお奏でられるし、小さい頃から音楽教師の親の元でクラシックを聴いて育ったお方。しかしピアノは弾けなかったり、いわゆるクラシック音楽の基礎知識は無いらしい。だから曲を作るのに時間がかかるらしい。それでこの曲!必死の努力と試行錯誤があったに違いない…それが音の端々から伝わってくる。
あまりに素晴らしいのでモーツァルトのレクイエムの新たな楽章として加えるべきだ!署名活動に協力してくれる人募集中!
というわけでとにかく素晴らしいmana様、そして「虚無の中での遊戯」あなたはも無意識の自分、心の中に揺蕩う「もう一人の自分」と再会しませんか?
mana様最高!!!
(完)
※画像はFlickrのCreative Commonsの再使用が許可されている画像を使わせていただきました。
そしてPV!必見!