さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


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【レビュー】僕が小学低学年に読んでいた漫画…それは萩尾望都「11月のギムナジウム」です

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異端という異形という異質。

ああ、そうなる運命だった、それは小学校1年〜3年の間に決まっていたのかもしれない。

ああ。

なぜそのような期間が定められているのかというと、自分は小学校3年生の夏休みに、引っ越しをしました。引っ越し前の家には、一室だけ洋室があり、そこにはピアノやオーディオシステム(もちろんレコードとカセット)と、本棚がありました。そこには本に加えて「サザエさん」「いじわるばあさん」などの長谷川町子先生の漫画がありました。

サザエさんはもう何度も読んで飽きたのか、とりあえずそこにあった本の中の小さな文庫本を見つけました。そこには文ではなく、漫画が書いてありました。なんだろうこれ・・と思い、読んだ漫画が萩尾望都「11月のギムナジウム」(1976)でした。ちなみに同じような本がもう一つあり、それは大島弓子「さようなら女たち」だったのです!ああ。自分は。。

小学校低学年で、萩尾望都大島弓子を読んでいた!

 

小学校低学年で、萩尾望都大島弓子を読んでいた!

 

ああ。自分のことながら衝撃的でありますので、二度 しかも大きなフォントにしてしまいました。なんだったらもういっかい、それはやめておきます。サブカルアピールはほどほどにしないと。。

 

その時は、周りのクラスメイトの間ではキン肉マンが大ブームでした。それに応じて「キン肉マン消しゴム略してキン消し」なんてものが、ガチャガチャの販売を通じて売られていました。皆が競って「ラーメンマンが出たぞ」なんて言っていたのかなあ??そうです。全く興味がありませんでした。興味があったのは牛丼の話だけ(確かキン肉マンの好物が吉野家の牛丼)でした!

そりゃそうでしょう。キン肉マンの後か前かは覚えていないけど、小学校低学年で萩尾望都大島弓子を読むような少年が!子供が!キン肉マンなんて興味を持つはずがない!!でしょう??どう考えても。

解せないのが、母です。その漫画を買ったのは読書家で漫画も好きな母だったはずなのですが、キン肉マンに全く興味の無い少年を不安に思ったのか、ある日「キン肉マン消しゴム」を買ってきたのです。「キン消しかってきたよ」なんて。。

「この人はわかっていない…」と退廃的な気分になっていたのかもしれません。ああ

 

 

神よ

 

 

 

大島弓子的な空白)

 

 

閑話休題です。

 

「11月のギムナジウム」の内容は当時どう思ったのかは、よく覚えていません。が、要旨は理解をしていたのかもしれない。その時に興味を持ったことは「ギムナジウム」というものでした。そして作品の舞台となっているドイツ、ヨーロッパです。明らかに当時に住んでいた名古屋の世界とは異なるものだったからです。

自分は「ヨーロッパてきなもの」がとても好きなのですが、そのルーツがこの作品だったのかもしれないですあああ。ああ、なんという運命!欧羅巴!欧州!欧欧欧!

ギムナジウム」とは全寮制の学校です。男子だけのようです。日本の中高の時なのだと思います。ドイツだけではなく、欧州各地にあるらしい。

すごいなあ萩尾先生と思います。70年代にはネットも無い中で、資料も限られていたはずなのに、その中で「ギムナジウム」を舞台にした漫画を書けるだなんて。よほどの空想力妄想力、そして度胸が無いとできないと思うのです。確証が無い、資料が無いものを、あたかもあるかのように描いて発表をするなんて、すごいと思います。やはり昭和は深い!昭和うまれとして誇らしく!ああ。

また閑話休題です。

この話しのあらすじは…そんな事は他に書いてありますので割愛したい。真の少女漫画にはストーリーなんていらない・・。というのが自分の結論なのです。浅はかな者どもは、そこに何かの結論結末結果を求めようとするのでしょう。そんなものはいりません。11月のギムナジウムに漂う空気をペンでガリガリ書き込まれた太めの線の隙間から感じられればいいと思いませんか?ほんとうにそうです。

しかし、読み返して発見もありました。この話しの主人公、エーリク・ニーリッツはヒュールリンのギムナジウムに11月の第一火曜日に転校をしてきたところから始まります。転校!昔の少女漫画の典型的なパターン!特に大島弓子先生の!ごめんなさい><

 

発見したことは、そのエーリク・ニーリッツは「ブレーメンから転校をしてきた」と紹介をされていたことです。ブレーメン!ドイツのブレーメン!そこは…自分が生まれて初めていった海外旅行にて訪れた最初の街でした。あああ!

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 この写真はブレーメンにある「聖ペトリ大聖堂」(すてきな名前…)にて、祈りを捧げる己の肖像!のような粗い画質の写真です。ああ。ああ。つまり自分はエーリクなのです。エーリクの魂が遠い東方の国に生まれ変わり、招聘されたのがこの旅だったのではないのか??という発見があったのです。なんてロマンティック!ヨーロピアン!

ちなみにこの教会で捧げたことは「きれいになれますように」でした。叶わず><

 

エーリクは、学園のアイドル、砂糖菓子のような存在のトーマと生き写しのような見た目でありました。当然エーリクも砂糖菓子扱い。しかし「俺を砂糖菓子あつかいするな!」とキレるような少年でありました。。そんな二人は実は・・という感じです。

よくこの作品を「元祖BL」だなんて、のたまう連中らがいますよね。まず「BL」だなんて70年代には無い言葉ですよね フン💢!その要素はあまりない、というか重要でないです。この作品は短編です。関連作品の「トーマの心臓」と比べたら、とても短い。あっという間にすぎていく11月のギムナジウムのすきま風のような作品です。

この他にもヨーロピアン・ロマン全開の短編が収められております。どれも素敵で、自分の持つ、その後に持った&持つことができた世界観と非常に近知をしていました。なんて素敵なのだろう。この世界を永遠に持ち続けていけるようにと、祈りを捧げます。今度は叶えさせます!終わり