最近はキリンジのエイリアンズ信仰がどんどん深まっています。
先日も関ジャムの番組の令和に活躍する若手アーティストが選ぶ最強ソングベスト20の2位に入っていました。
若手アーティストのみなさま…ということはキリンジのエイリアンズがリリースされた2000年には、まだ赤ちゃんか小学生くらいだったのかもしれません。
なので知らないのかもしれないのですが、キリンジのエイリアンズを作詞作曲したのは、堀込泰行です。この人は2013年にキリンジを脱退しているのです。ちなみに歌っているのも堀込泰行さんです。
キリンジはその後、兄の堀込高樹を中心に活動を続けています。今は1人になったようですが。まだ鋭意活動中です。そして堀込泰行も活動を続けています!
つまり、キリンジにとってはもうエイリアンズは過去の曲なのです。状況的にもそうなりますよね。しかしここまで評価されてしまった。
「キリンジといえばエイリアンズが最高!」という声が今現在、多数寄せられているということ、それは素晴らしいことには違いないのですが、ちょっとなあ…と思ってしまうのです。
たとえば、堀込高樹さんが出先で
「どうもはじめまして キリンジの掘込です」
「あ、はじめまして!キリンジさん。。私、エイリアンズが大好きなんです!」
「そうですか、、」(またかよ…)
「いい曲ですよね いつもサブスクで聴いてます!」
「はあ…ありがとうございます。。」
なんてことあるかもしれないですよね。22年くらい前の曲、しかももうグループを辞めた弟が作って歌った曲のことを、自分に言われてしまうのです。しかも悪気無しに…
また、もしかしたら平成世代テレビマンが「キリンジのエイリアンズを特番で歌ってほしい!」なんて企画を持ち込むかもしれません。
「チワっす あの〜キリンジさんのエイリアンズ、かなりバズってますよね〜どうでしょう今度の特番で歌ってくれないスか?またバズってヤバいですよ〜」
なんて話が来てもおかしくないのです。いくらバズったからといってもうグループを辞めた弟が作って歌った曲をテレビで歌えとか、つらいですよね。。
別に自分はキリンジのエイリアンズを評価していないわけではありません。
このブログの2004年の記事でキリンジのアルバム「3」をレビューしました。
「3」にはみんな君が好きだよエイリアンズが収められているので、それについても書いてます。該当部分をを以下に引用します。
6曲目「エイリアンズ」は代表曲らしい。代表曲といえばXで言えば「紅」ZIGGYでいえば「グロリア」バクチクで言えば「悪の華」を思い出しますが、キリンジとってはこの曲。まだちょっと弱いと思う。きっとこれから代表曲はできるのでしょう。別にこの曲が大した事ないわけではありません。「君が好きだよエイリアンズ」まったりと裏声で歌われるこの曲の情緒は心地良いですね。そう。誰もは他人はエイリアン。違う星、違う心に住むエイリアン。だから相手にとっても自分もエイリアン。そんなエイリアン同士が愛し合うこともあるんでしょうね。僕には残念ねがら分かりません。鬱だ。
エイリアンズが代表曲らしい、ということは18年前から言われてはいたのです。しかし自分はあまりそうは思わなかった。X JAPANの「紅」ZIGGYの「GLORIA」のような代表曲とはいえない、、と今でも思います。が、それはどうでもいいことです!
キリンジには他にもたくさん素晴らしい曲があります。当然ですが。エイリアンズだけが素晴らしいというわけではないのです。当然ですが!掘込兄弟どちらも素晴らしい才能と実力のあるアーティストです!これも当然なのです。
でもエイリアンズがキリンジの代表曲、これは当然ではないのです。もうそれは忘れてあげてほしいのです。おわり
「エイリアンズ」のカップリングに入っていて、アルバム「3」に入っている堀込高樹作詞作曲の「イカロスの末裔」も素晴らしい!こっちの方が好きかな!