等の刺激的な前評判です。
で、買いました。タイトル曲「闇より暗い慟哭のアカペラと薔薇より赤い情熱のアリア」は
こんなに長いタイトルなのに名前負けしていない強烈な曲でした。
冒頭、テノールでの一人多重録音なア・カペラ おおこれが闇ヨリ暗イノネ〜と思っていると
スピードメタル調の本編に突入!
僕、メタルは良く知らないんだけど、このギターのバッキング「ダッダダダダダダッダダダダダ」
ってXみたいで懐かしいね。XのBLUE BLOOD。この前聴いちゃったよ。あんな感じ。
低音ボイスにてタイトル曲を交えた世界感の説明をしたAメロを経て、Bメロはシャウト!
この曲は映画「オペラ座の怪人」のポスターにインスパイアされたとのことで、おなじみの
「テーテテテテテー」というテーマが引用されているのかな?と思ったけど、Bメロのコード進行
でそれがお目見えしてきました。
あからさまな引用(BUCK-TICK『十三階は月光』収録の『DOLL』みたいな)ではなく、半音で
短一度づつ下がって、上がってという、「あくまでヒントにしました」という引用。
だからわかり辛いかも。まあ、スパイスって事ですね。
そして圧巻はサビ!
16小節の間に、ASAGI様のボーカルがどんどんどんどんキーが上がっていきます。
オペラというテーマに添ってか、滅茶苦茶高い裏声、もといファルセットを駆使して・・・
一番低い歌いだしはファ#
普通のドより4つ低いファ♯です。
そしてだんだんだんだん上がって行き
オペラなファルセットでソ、
普通のドより1オクターブ高いその5つ隣のソ
までいきます。
ロングトーンで伸ばすのはその隣のファ#ですけど。
わかりにくいですよね
ソ (←ここまで上がる!!)
ファ#
ミ
レ
ド
シ
ラ
ソ
ファ#
ミ
レ
ド(←ここが普通のド、中央のドです)
シ
ラ
ソ
ファ# (←ここがサビの歌い出しの音程)
こんな感じ。
うーん笑いました。「ここまでやるか」って感じで。
MALICE MIZERの「Voyage」のインスト抜かして1曲目「トランシヴァルニア」を始めて聞いた時
の感覚に近いです。「ここまでやんのかよ!ガハハハ」感覚はあの時に近いです。
だからといってこれは決して蔑みではありません。
尊敬の念が強いのです。ヴィジュアル系バンドで、本当にたまーにある、「本物」を発見した時の
大爆笑なのです。だから「聖なる大爆笑」なのです。
うーん僕はDのファンになったかも。AXワンマンもあるらしいし、行こうかな〜