さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


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ヴォーグ ニューヴォーグとは何かを考える会を開催します nuvɔ:gu「Best Selection 1995~1998」

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ヴォーグ (バンド) - Wikipedia

BEST SELECTIONー1993~1998

BEST SELECTIONー1993~1998

 

 1998年に解散した「vogue」メジャーデビュー後は「nuvɔ:gu」ニューヴォーグとなったバンドのベストアルバムを聞いたので、レビューをしたいのです。いつも長文になってしまうので、なるべくさっと書いてさっと読んでほしいのです。ニューヴォーグのレビューだなんて、今の時代に求められていないのだと思います。しかし本来であれば、そんな存在にはならなかったかもしれないバンドなんですよ。ほんとうに。インディーズでは音源を一切出さないということを、ヴォーカルのCHIKAさまが、ヴィジュアル系雑誌「フールズメイト」「SHOXX」などで度々に発言をしていました。そして華々しくビクターエンタテインメントからシングル「SENSUAL WORLD」でデビューしました。もう一枚シングルとアルバムを出しました。その後にブランクがあり、このベストアルバムがリリースされたのです。それまではビクターだったのに、このベストは日本コロムビアからのリリースです。謎です。何かがあったのだろうか。。そういう歪んだ活動内容も語られることもなかった、ほんとうにその後、消えてしまいました。

自分はアルバム「SENSUAL WORLD」は聴いていました。まあ、こんな感じなのかなーというのが素直な感想です。曲は悪くないです。イメージでは「ジュリアナっぽい」という噂を聴いていたので、そんな感じなのかなと思ったけど、それはあまりありませんでした。ヴォーグニューヴォーグは、バンドです。ギターも2人いて、ベースもドラムいるバンド。打ち込み系の音楽をやるには、足かせがあったのかな、というのが素直な感想でした。ライブをやることはできるけど、ギターもいて、生のドラムもおられるので、彼らもこのバンドで、なんとか活かさなくては、というリーダーCHIKAさんの優しい気遣いもあったのだと思います。

このベスト・アルバムは、その気遣いが随所に表れてしまっています。基本的に、やはり曲は悪くありません。良い曲があります。あるのです。曲はやはりメジャークラスのバンドだと素直に感じました。

CHIKAさまのデッドオアアライブに影響をされた、和製ピート・バーンズのような扮装とボーカルスタイルは、「基本的にルーツが感じられない」「日本のバンドしか聴いていないとはいいづらい」というバンドマンが殆どのこのシーンにおいて、とても尊敬ができる、さすがエクスタシーとフリーウィルを後ろに付けた大物だ、という評価をしていました。暴論をぶちかましましたが、実際そうだと思うのです。そういった中で、打ち込み、ジュリアナというのを出した曲が、代表曲なのかもしれない「MATERIAL」です。

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このベストでも最後に入っています。実際にほんとうにジュリアナ、ユーロビートというか、そういう感じです。「オケヒット」がバンバン、お約束のリズム、タンタンタン!トレロ!と入ってきたりして楽しいです。そしてギターは基本的にサンプリングでカッティングが入っています。ベースはシンセベースです。ドラムはもちろん機械さまであります。

この「MATERIAL」はヴォーグニューヴォーグのライブで数回に無料配布をしていたCDに収められていて、色別のバージョンが目黒のショップや名古屋の円盤屋などで高値取引されているのを、雑誌の広告でおみかけしていました。今、それが聴けてよかったというプレミア感、セレブ感。そしてもうその時にはすでに終わっていたバブル感も感じられてよかったです。よいことばかりです。その他、アルバム「SENSUAL WORLD」の曲も聴けてよかったのですが。。

他の曲は、正直、前述の「気づかい」に満ちている感じの曲たちでした。要するに、そういうことです。ちょっといい人すぎたんじゃないかなーと。どの路線に行くか行かないか、わからないまま、終わってしまったのかなあと。というのがこのベストアルバムの印象です。

これだけでは何なので、僕がヴォーグニューヴォーグの中で一番好きな曲、ヴォーグ時代にオムニバスに収められた「Crystal Moon」の動画を貼っておきますね。

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メジャーへの登竜門てきなオムニバス・アルバム「Emergency Express 1994」に収められていた曲です。素晴らしい曲だと思います。美しいサウンドメロディ、「たったかたったか」というミュートにディレイをかけた?ギターも好きな感じです。アルペジオも美しい。ドラムベースも、勿論すばらしいです。そしてソフトランディングなCHIKAさまのボーカルも。何よりも、「これからやったるぜ」みたいな気合と余裕も感じられます。そんな感じです。良いバンドだったんだと思います。

最後にヴォーグニューヴォーグに対して言いたいことは、9年前の拙ブログ「裏原点〜解説の章」にまとめられていましたので、引用をしておきますね

maemuki.hatenablog.com

メジャーデビュー後、1stアルバムの売上もまあまあだと思ったのですが、その後トラブルに巻き込まれて失速。やはりインディーズでCDを出して、お金の流れを明確にして、利権の調整をしておけば、今頃表の「原点」に入っていたかも。。。惜しいバンドでした。

 終わり