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空間を切り裂くマサカリ唱法!篠原涼子「Sweets-Best of Ryoko Shinohara-」

Sweets-Best of Ryoko Shinohara-

Sweets-Best of Ryoko Shinohara-


何故か最近よく聴いてる篠原涼子のベストアルバムについてレビューします。
篠原涼子ってとにかくスゴイですよね。
若いアイドルに「目標としている先輩は?芸能人は?」と聞いて「篠原涼子さんです」と答える子があんまりいないのが不思議。
むしろ、単なるおじさんの僕でも篠原涼子を目標としたい。それほど彼女の経歴はスゴイ!
カンタンに振り返ると…

  1. 東京パフォーマンスドールで、不動のセンター&エースとして活躍。グループ自体はそれほど売れなかったが、アイドル冬の時代真っ最中ながらも武道館公演を行ったり、まあそれなりの知名度。=アイドルグループの中でも際立った存在としてチヤホヤされるアイドルとしての旨み
  2. 伝説のお笑い番組「ごっつええ感じ」レギュラーとして活躍=お笑い方面でも爪あとを残す
  3. ソロシングル4枚目「愛しさと切なさと心強さと」は200万枚を超える超絶大ヒット!!
  4. 女優としてもブレイクして主演ドラマは高視聴率!映画も大ヒット!
  5. 市村正親と結婚!出産!女性としても幸せの絶頂…


数年前の「上司にしたい女性」のアンケートではナンバーワンも獲得したと記憶しております。(派遣のドラマかanegoの影響?)松本人志に「涼子、ミリオンセラーって漢字でどう書くの?とか言っとった アイツアホや」とか言われてた過去はもう無いことになってるのかしら?もうみんな大好きアホの涼子は死んでしまったの?


ただ、上の経歴まとめでも、シングルをいくつかリリースした後、段々売れなくなって芸能人として「詰んだ」状態になった時期もありますね。
中山ヒデちゃんが司会のどうでもいい番組に出て「いとしさとーせつなさとーあ〜あの頃は良かった…」とか遠い目をして呟いた涼子。笑っていいともで「お正月帰省して家に戻ってきたら留守番電話が1件も入ってなかった。年賀状も1通もなかった」とかタモリに笑顔で話す涼子。その頃の明らかにやる気が無くて自暴自棄の涼子さんが一番好きでした。


芸能人としての旨みを全て吸い尽くした感のある涼子さんですが、やはり歌手時代は芸能人としてというより人間として女性として発展途上だったと位置づけられるのでしょうか。一般的にはやはり「愛しさと切なさと心強さと」が有名ですよね


このメロディー…。ミファソラシ!ソラシドレ!ドレドシラドシ!
暴力的とまでいえる小室メロディですね。
噂によるTPDから小室哲哉が誰か一人プロデュースをするように選ぶように言われて、穴井夕子篠原涼子かどちらかという話しになり、女性にも人気が出そう、という理由から篠原涼子を選んだといわれてますね。(10数年後に本当に女性に人気出たんだからすごいよな…)
暴力的なメロディに、個性の塊みたいな涼子さんの無表情というか醒めきった表情の声質が合わさって、まるで事件ともいえるヤバい名曲ですね。遠くから誰かを強く見ている、という歌詞も、涼子さんの現実味の無い歌声と相まって、まるで死んでしまった幼なじみが天国から自分に向けて歌っているような錯覚を覚えます。
なぜ最近音楽が売れないのかってこういう曲がないからですよね。
明らかにお金かかっていないPVも最高ですね。TPDのレーベルから出たからかな?
お金はかかってないけど、センスがありますね。とにかく涼子様がお美しい。
涼子様をお美しく撮ることだけに特化して、うまくいっているPVです。傑作!


このあと「もっと もっと…」という小室先生お気に入りの三連バラードとアルバム「Lady Generation」を出します。まあはっきりいって、どうでもいい感じですね。涼子さんの声も出身の群馬あたりに意識が飛んでそうな感じです。

しかし本領発揮はここから!小室プロデュース終了後第1弾は井上陽水提供の「ダメ!」
この曲がイイ。無表情でツマラナソーなボーカルに変化が現れて、いきなり表情豊かに歌いあげてます。
素直に男を翻弄する困った女を、謎の中近東アレンジに乗せて歌いあげる涼子さん。とても素敵なのに〜売れなかった!


その後「平凡なハッピーじゃ物足りない」「しあわせはそばにある」というハッピー&ラッキー世の中甘いよ路線と忌野清志郎とのコラボシングルを出した後に名曲「Goodbye Baby」をリリースします。

Goodbye Baby

Goodbye Baby


どう聴いても小森田実、どこを聴いてもコモリタミノルな金太郎飴みたいな曲です。イントロがはじまったら「あれ?SMAPの曲かな」と思ってしまうのですが、歌が始まると涼子さんのマサカリみたいな鋭い歌声が響いてきて安心します。
これもちょっと素直に自分を表現しすぎて、わがままに見えてしまう女路線なのですが、もうドスが入ってきて絶対逆らえないムードです。全体的にコード感があまり感じられないアレンジの隙間を涼子さんの冷徹なマサカリ唱法が上へ下へと飛びまくって、生きるか死ぬかの緊張感が味わえる傑作です!



このベストアルバムで一番古い曲? ブレイク前に出したセカンドシングルの「スコール」です。
最初、森高千里が歌ってるのかと思いました。全然声が違う!正直可愛い!この動画も可愛い!
ゴンザレス三上ゴンチチ)さんの曲とアレンジもさすがですね。アイドルボッサは最高。


このベストアルバムの後にいくつかシングルを出した後、エピック・ソニーからEMIに移籍します。

その中でも最高傑作なのは鈴木祥子作詞のこの曲。
もうこの頃は既に女優として成功し始めていた頃で、「Goodbye baby」の頃のようなマサカリ感は無くなり、物語を俯瞰するようなスケールの大きさが歌声から出てきてますね。しかしそれでも持ち前の傍若無人感は消えないんですよね。一種の才能だと思うんですよね。
今のところの最後のリリースは椎名林檎のお兄さんとのデュエット曲で、ジンジャーエールのCMで流れていた曲です。
その後芸能界の頂点を極めて、女性としての幸せも手に入れた彼女が歌うとしたらどんな曲なのかなーどんな表情で歌うのかな〜と思います。
今日は終わりです。