松岡茉優+モーニング娘。’16『One・Two・Three』
女優、俳優というものは、日本のエンターテイメントにおける「前にでる職業」で一番、上に立つものだと考えています。
なぜならば、彼らは演じることができる。やる気になれば、音楽家にもダンサーにもそして声の「演技」もこなすことができるからです。それがモノになっているかはさておき、演出も含めて、「演じる」ことができる職業だと考えています。
この女優・松岡茉優とモーニング娘。が共演をした動画を見て、松岡茉優はやはり女優としてすごいな。と思うと同時に、上記のような事を思いました。
しかしどうでしょう。この動画、その他に挙げられた動画においても、みなさん同じコメントを多数残しています。
「松岡茉優がダントツにかわいい」
「松岡茉優が一番輝いている」
「さすが女優」
これは、モーニング娘の動画です。それなのに、みんな同じコメントばかり書いている。
僕も、そう思いました。
どうでしょう。この動画において、彼女の瞳はキラキラと輝いていて、観るものの目も奪います。センターであった鞘師里保の立ち位置なので、スポットライトが当たっているだけなのかもしれません。
しかし、抗えない輝きがそこにある、と思いました。
スターというものは、一度惹きつけられたら、もう二度と目を離せなくなるものだ、と久しぶりに思いました。
僕は80年代のアイドル、ソロ・アイドル全盛期を小学校の時に体験しました。その時のような気持ちにはもうアイドルには持てない。と思っていました。それは、モーニング娘に代表される、グループアイドルばかりになってしまった、ということもありました。
ハロープロジェクトには、松浦亜弥、藤本美貴、真野恵里菜というソロアイドルがかつていて、結果も残した。でも、なくなってしまった。そして、モーニング娘も僕からみたら、アイドル性が乏しくなってしまった、と感じています。
スター性がない人達ばかり、だと判断していました。
それは、脱退したメンバーもそうです。
いつかはいつかはとは思っていました。モーニング娘は最初は「負け組の寄せ集め」でした。安倍なつみだけは「シャ乱Qロックボーカリストオーディション」の頃から、特待生でした。彼女がこのままではもったいないということから、安倍なつみ以外のメンバーを寄せ集めしたのが、モーニング娘。でした。
しかし、それだけでは立ち行かなくなり、入ったのが後藤真希。そしていつの間にか、長い時間を経て、それぞれのメンバーの知名度も上昇し、それぞれにスターになった。
しかしそれは、近々のメンバーには、ありません。でした。
松岡茉優は、もうアイドルにはならないでしょう。これはいわば思い出づくり。
ここで見せたくれた彼女の輝きは、もうこのようなステージでは観ることはないでしょう。女優として、この演技力は発揮される。アイドルとは基本的に、演技力です。
プロとして、ファンを楽しませる。それは、努力だけではできないもの。ファンが楽しいと思わせることは、一部の人にしかできない。そして、一番大切なのは、運。です。運が転がっているところにいけるかどうか。それが重要です。スター性というものは、状況が作り出すということも、モーニング娘の初期のメンバーが教えてくれたことなのかもしれません。
集団アイドルにおいて、必要なもの。それはスター性を持つ人がただ一人でもいることだと、思います。強い光を放つ人が一人いればいい。その方が、世間にも、目を向けない人にもわかりやすいのかな。と思いました。例として、欅坂46の平手友理奈があげられるのかもしれません。今のモーニング娘。に足らないもの、それは、松岡茉優のような、光を放つ新しいメンバーだと思います。研修期間を経なくてもいい。突然に表れて、全てを変えるような人でないと、ダメだと思うのです!!
アイドルというものは、天性で成り立つもの。努力やチャンスだけでは、成り立たない。ということも感じました。
おわり