さわやかトラウマ日記

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L'Arc~en~Ciel「DUNE」(93) ラルクは26年前当時から凄かった、そしてもっと大事な事も…

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L'Arc~en~Cielの音源がサブスクリプション・サービスにて音源とPVが解禁された記念ということで、素直に、彼らの1stアルバム、インディーズでリリースされた唯一のアルバムをレビュー…としたかったのですが。

一応、かなり前に書いていました。ちょっとレビュー記事とは言えないのですが。。
maemuki.hatenablog.com

 今更、一曲一曲を取り上げて「ここがこう良いですよ」というのを書くのも、面白くないと思いました。どうせなら、自分が思うこと、このアルバムがリリースされた1993年当時に、聴いていた人間が残しておけるのものを、今日は綴りたいと思います。

ラルクは26年前当時から凄かった

タイトルにもある事ですが、これは本当にそうでした。この界隈で、インディーズデビューのアイテムが、オリコンインディーズチャート1位になるということは、無かったことではない気がしますが。しかし、ラルクは突然の如くに現れた人たちでした。僕は、雑誌で小さく出ていたのを見てたりして、名前と写真だけは見ていました。前のメンバーの時の写真です。kenとsakuraが入る前です。シングルが予約で完売した、という記事でした。

93年当時は、もちろんインターネットも普及前で、インディーズのバンドがテレビで取り上げられるということは、極めて稀でした。CDの店頭での試聴も殆どなかった、もしあったとしても、この界隈のバンドは取り上げられない、そんな状況でした。

誰も知らない中、なぜいきなり支持を集められて、知名度を高められたのか。そしてアルバム一枚だけで、メジャーデビューまで出来たのか。

それは、雑誌です。当時の主だった露出は雑誌だけ。

もちろん、ライブもあります。知らないバンドを知る為、ということがライブハウスに行く目的でもあった頃だったんだと思います。当時の彼らのライブでのパフォーマンスを見たことはないのですが、対バンをした黒夢清春が「hydeくんは、写真をみて見た目がオオ!聴いてもオオ!」と歌唱力も含めて、絶賛をしていました。それは、当時の思い出のような話の中で、後に話した事です。そのようなパフォーマンスの高さもあったとは思いますが。

やはり雑誌にて、広告が載ったりしたこと。ただし、僕の記憶の中では、「DUNE」の広告の中の写真は、それほど大きな顔写真などはなかったと記憶をしています。雑誌の露出の頻度は覚えていません。その後に写真などが出ていたことは、覚えていますが。

そのような観点から、素直に僕の視点からいうと、やはり音源の魅力が大きかったんだと思います。

「DUNE」は当時のインディーズとしては、非の打ち所がないアルバムです。音質、曲、演奏、編曲力、歌唱力、独自の世界観、他になかった、他に無い世界感。今でも他には無い世界観、その全てが揃っていました。・・ルックスは、たまたまよかっただけのだと思います。しかし「この界隈」での最大公約数的な評価としては、大きな武器になったことも、間違いありません。

こう断言ができるまで、時間がかかったことも告白します。当時は「この界隈」には既に沢山の魑魅魍魎が跋扈、要するに「クソバンド」が沢山現れはじめた頃だったのです。

誰がどう言ったかのは、覚えていないのですが、彼の音楽性を評価しない人たちもいました。具体的にいうと「TETSUのベースは動きすぎ」みたいなものです。何を言っているんだろう。音楽の構成要素として「アレ」は必ず必要なのにな、「Shutting From The Sky」のサビが終わったところの、はじめてーときをおもうーの部分の間接部のベースなんて天才的なのにな、なんていう事を考えるようになり、後に確信へと変わったのです。そうです。必ずしも、絶賛の声だけではなかった。それは彼らもわかっていたのかは知りません。が、特に気にもしなかった。それはまだバンドがこれからだということだったという事への、証明にもなったんだと思います。

「バンドマジック」

「DUNE」はドラムのsakuraが加入をしてすぐにレコーディングが開始になった、ということは当時からインタビューで言っていました。そしてkenはその前、割とそんなに期間が無い間にレコーディングになった。

よくいう「バンドのグルーヴ感は長い時間をかけないと、できてこない」みたいな言い方を、バンドのミュージシャンがインタビューで言ってますよね。しかし、即席といっても良いくらいの期間の無いメンバーが、これだけのアンサンブルを抽出できるんだな、ということは、やはり「バンドマジック」があったのだと思います。バンドマジックとはその名の通りです。理屈や状況や経験では明かせない「何か」がそこで働いて、バンドが魔法に掛けられたように化けるという物言いです。そういうものが、「DUNE」にはあったのだろうと思います。

個人的に、「DUNE」は1曲「Shutting From The Sky」の開始1小節目から、「凄い」と感じていました。それは26年前、リリース当時からです。今、聴いてもそう思います。ドラムだけなのに、基本的なこの曲のリズムの基本に対する変速てきな土台が表現できている、小難しくてすみません><要するに、かっこいいということです。

ラルクが教えてくれたバンドにとって「大事な事」

サブスクリプションで配信がされて、改めて気づいたのですが、僕は…「True」以降のアルバムをほとんど聴いていません><なので、「DUNE」から「True」間の話だけ、ということで、以下の部分を読んでほしいのですが・・

ラルクはこの間だけでも、バンドが大きく変化しました。

「Tierra」は「DUNE」の発展型で、「True」は「heavenly」の発展型だと思います。つまり「heavenly」がバンドにとっての大きな転機になったアルバムなんだと個人的は思います。

「heavenly」までに、いつの間にかバンドについてしまった、神秘的なイメージから脱したい、という気持ちがバンドにはあった、と当時hydeとtetsuyaがインタビューで言っていました。プロモーション活動にも、これまで、あまり力を入れられなかった、自分達に主導権があまりなかったので、これからは何でも積極的に。。みたいな。確かに音にも表れていますよね。開放的で、でもやっぱり、切なくて、そして美しい。

 

このような経過があり、さらなる進化を経て、今があるんだと思います。

変わっていった。これまでのイメージに縛られないように、変わっていった。目的がどこにあるのか、僕にはわかりません。自然にそうなったのだと思います。

変わること。

後輩達のヴィジュアル系バンドはそのことが出来ていません。変化をすることは進化をすることにする自信がないからなのかな?ラルクは変わっていった。それは芯に「他に無い何か」があったから。バンドのコンセプトとかも特にないのでしょう。今の4人でそれを語り合うということも、無さそうです。でも、音楽の共同体というものは、そういうものだと思うのです。

 

自分も変わらないとな、変わろう、そうだサブスクリプションで、ラルクの聴いていないアルバムを聴かなくては!

おわり

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