さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


さわやかでまえむきな人間になりたい男が
好きな「文化」を語る。
そんなブログです。from 2004yaer。

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【随筆】「はてな」に入りたい

今、求職活動の真っ最中なのですが、もう今までのような「WEB」の企業はあきらめようと思っています。新しいところでインターネットに関われば、ていうかそれしかないので、関わっていければと思います。

何をするにしても、スキルが足らない。なのでいずれにしても頑張る必要があります。

だから、どこを受けても受からないんだと思うのです。

 

でも、「WEB業界で働きたい会社」がもう無くなってしまいました。

自分が働けるか、入れそうか、という目論見を別として「あそこで働きたい」というところが無くなってしまいました。

WEB業界も今は派遣での求人が沢山あります。かつて派遣は雇っていなかった(10年以上前ですが)mixiも大体的な派遣の求人を行っています。「渋谷駅徒歩8分超有名SNS企業」と名前を伏せて派遣社員を募集しています。

 

そんな、もろもろ、いろいろな事を考えてそういえば、忘れていたことがありました。

はてなで働きたい」

そうでした。ずっとそう思っていた。はてなで働きたい。

はてなは憧れの企業」というよりも、なんだか家族のような、僕の中では家族のような、失礼ですが「腐れ縁」のような存在です。 

maemuki.hatenablog.com

 このようにかなり前ですが、社員の方との交流もありました。

でも、これは本社が京都に移転する前のはなしです。

もう僕の知っている「はてな」とは、今は違う会社なのかもしれない。

 

そして、僕は「はてな」で働くとしたら、カスタマサポートくらいの実務経験がありません。ほんとうは「編集」をやりたいのですが。。。

前職(もうかなり前になってしまいました)は「ニュースの編集」でした。「はてなニュース」はありますが、それとは全く別の商業的なサイトの仕事で、その前はQA、サポートと、「編集」の実務経験は無いに等しいのです。

 

しかし、このブログ、このブログの「実務経験」だけは他の人に負けない!と思うのですが、このブログで収入や仕事を得ているわけではありません。なので実務経験ではありません。

 

将来的に「書き物」の仕事をやってみたいという展望はあります。

 

その布石というわけではないですが「編集」というサービスを俯瞰的に眺める立場になって、スキルを上げ、それを会社の利益、アクセス増にできたら、なんて思うのですが。。。

 

結論からいうと「はてな」に死ぬほど入りたいけど、今は諦めます。受かる自信がないのです。そして落ちる自信はあるのです。

 

万が一「お見送り」になった時の精神的ショックは、他の会社とは比べ物にならないのです。今までに選考前(派遣会社内での選考)も含めて何十社もお見送りされてきましたが、どれもどうでもいい会社、仕事でした。

はてな」にお見送りされたら・・・。あまりにも哀しいです。弱すぎでしょうか。

 

「仕事」に対する考え方は、ひたすら「お見送り」され続けた東京後期で変わってしまいました。

僕は、「好きな仕事」をしなくてもいい。それまでのような「有名な会社」で働けなくてもいい。「生活のため」に頑張ろう。それは、本当にやりたい「趣味の活動」のために。

 

ただ、それを考えると、欲深く「好きなサービスの会社」で働いて「趣味の活動」もできたらいい。欲深くなってもいい。そうとも思います。それが本来の人間の姿です。

 

でも、長く続いた「お見送り生活」を終わらせること。まずはそこからです。

 

早く東京に行きたいです。

グランドピアノのあるライブハウスで、飛び込みで1曲2曲、演奏できるということを知りました。それを早くやりたい。

なので、電子ピアノをガンガン弾いても近所迷惑にならない今のうちに練習、歌の練習もしておきたい。

そして、「お見送り」の事をなるべく忘れながら、「職務経歴書」の見直しをしなければいけない。

そういえば、「はてな」の編集職のための職務経歴書も作成しました。が、送るのはやめました。書いてるうちに「こいつは採用したくないな」と自分で思ったからです。

 

自分の中のもやもやしていた「はてなへの気持ち」を整理しようと。この記事を書きました。

 

昔、有名なレコード会社でアルバイトをした時に、僕が採用された求人に対して「お見送りになった人」から「この前は私の力が足りず、申し訳ありませんでした。最後の望みとしてもう一度選考を希望いたします」と履歴書が送られてきました。女性の方でした。

それを見て、その後会社がどのように処理したのかはわかりませんが、もちろん話は進みませんでした。

「人の気持ち」なんて、簡単に踏みにじられる。それが社会なんだ。残酷だけど。

でも、生きるしかない。

 

仕事のことを考えると、やはりうつになってしまいますね。先が見えないから。

自分一人でなんとかやっていくのが理想ですね。ペンションでも開くかな〜><

ここまで読んでくれてありがとう!

【随筆】「高」と「髙」

最近、はてなブログで仕様変更があって、「カテゴリー」が面倒くさい設定をしなくても新しく設定できるようになりました。それによって、新しいカテゴリーを作る際に躊躇をするヒマもなく、ブログを作成できるようになりました。

PCから見ている人以外には、全くわからない話だと思います。PCから見ると右側のサイドバーに「カテゴリ一覧」がでる設定になっているのですが、2004年から続いているこのブログ、「カテゴリ」も当初はなかったはずですが、もうカオスの如きになっていて今更整理もできません。

だからもう諦めて、なるべく増やさないようにしますが今日早速楽なので作ってしまいました。

 

新しいカテゴリー「随筆」です。「随筆」って「なんかテキトーに思いついたことを書くこと」だそうですよ!僕にぴったりじゃないですか。「エッセイ」でもいいんですけど「エッセイスト」とか胡散臭いですよね。マツコ・デラックスもかつて「エッセイスト」と名乗っていた時期があったかもしれません。読んでみたいーー。

僕の好きな「エッセイスト」は直木賞受賞一流女流作家の林真理子さんです。小説も含めてよんでいるのですが、「週刊文春」に連載されているエッセイ「今夜も思い出し笑い」をまとめた単行本の一つを佐久の図書館で借りてきたのですが、あいかわらず面白いです。そして自慢話ばかり!でも自慢話とならざるを得ないことばかりの生活だということを自分でもわかっているような行もあり、「やっぱり真理子かわいいな」って思ったりするんです。 

そう悪くない (文春文庫)

そう悪くない (文春文庫)

 

 ご結婚、ご出産を経て、体型もやせたけどまた丸くなり(たぶん)、ますますソフトにそして気高い真理子さん。まあ、ぼくはやっぱり独身の時の「美人な女うらやましいしね」の頃が好きです!

 

今日の本題を忘れてました。「高」と「髙」ですね。

僕の苗字は過去に告白しました(http://maemuki.hatenablog.com/entry/20111124/p1

 

高木ブーなのですが、それは・・初の海外に行くことが決まった時、ちなみに初の海外はドイツだったんです。あ、なんか自慢みたいでごめんなさい。そして、ドイツ・ワールドカップを観に行ったんです。サッカーとか興味ないのに。あ、すみません。サッカーファンに申し訳ないです。しかも自慢みたいで・・。しかもタダでいったんです!旅費全部タダー♪ラララ〜♪あ、ごめんなさい。完全に自慢でした。自慢させてくださいよ。今は長野の山奥で悲しみのワルツを弾く毎日なんですよ〜ラララ♪

 

そ、れ、で、初海外ということで、その時はもう30歳手前、でも30歳ではなかったと思います。ドイツワールドカップの年次ははっきりしているので、そこから逆算すればわかるはずですが、過去は振り返りたくないんです・・(風がフー)

ということで、かなりまあ、歳を取ってからパスポート取得となって、必要なものの中に「本籍地の在籍証明書」みたいなのを本籍の役場に申請する必要がある、と知ったんです。

「そうかそうか長野かナ」と思ってお父様に確認をしたところ「名古屋だよー港区」とのことでした。港区!私は中川区八幡に住んでいたことと、その前は愛知県一宮市昭和のマンションだったことは記憶しておりましたが、港区のことは忘れてました。ていうか小さすぎて記憶と空。

そして本籍の住所を聞いて、港区の区役所に電話をして、なんか為替みたいなのものを付けて、送ってもらい、写真も撮って、申請して、無事受け取り、そして〜アムステルダムへゴー〜ワールドカップでホテルも飛行機もあいてなくてオランダから降りてバスでドイツの僻地へゴーしましたよ!

 

あーまた話がずれたごめんなさい。

そうです。取得の時に、何も言われなかったけど、後々に気づいたんです。

パスポートの名前は「髙木」になってるって。

「あら」と思いました。「髙木」なんだって。でも、記憶にない。自分が髙木だという。なぜ?どこから?まさか・・名古屋の親戚も全部髙木だったの?ってそうかあたりまえか。なぜ30手前までそれを知らなかったのか・・・

 

いまだに受け入れらません。

「髙木」と入れると、Google変換様では「髙木<機種依存文字>」と出ます。

そして携帯電話では「」が出てこないです。

でも、テレビでは最近「髙」がよくでてくるのです!!!!

前はでてましたっけ?

例えば「髙」有名人の筆頭の彼。

高橋大輔 (フィギュアスケート選手) - Wikipedia

ちなみに公式サイトは「髙橋」になっていましたが、目立つTOPには「DAISUKE TAKAHASHI」との表記。髙が恥ずかしいだねかわいそう大ちゃん><

 

wikipediaは公的なものではないのでいいのですが「髙橋」と「高橋」が入り乱れてます。

それにしても・・どっちにかにしろ!面倒くさいんだよ!髙は!いまもコピーしてペーストしたよ!髙木だとでるんだけど高だけだと出てこない!めんどくさい!髙はめんどうくさい。

他にもいます

高梨沙羅 - Wikipedia

彼女に関しては公式では「高梨」となっていて、wikipediaでも「高梨」ただし、テレビの報道、新聞などではきれいに「髙梨」と表示されてます。どうなっているんだ!

テレビ局でもし「高梨」になっていたら「表記がまちがってますよ!訂正してください」とか電話したら「先ほどたかなしさら選手の表記が間違っておりました。正確にたかなしのたかは”普通の高”ではなく”はしごだかのになります」とか言うんですよ!ぜったい!

僕も電話で自分も苗字の感じを聞かれた時に「たかぎさま、たかぎのたかは、高いのたか、樹木の木でよろしいでしょうか」と聞かれたりします。そのときは「はいはいそうですそうです」となるべく、あのことを聞かれないようにするんです。

でも、日本人は真面目でマメです。「たかに関するマニュアル」なんてものが存在するとは思えませんが、「たかぎさま、たかぎのたかは普通のたかか、それともはしごだかのたかでしょうか」とか言う人がいるんですよ!

俺は・・普通のたかぎじゃないんだ・・・

涙を流しながら「はし・・ご・・だかの・・髙木です・・・」

「かしこまりました」

 

はしごだかのくるしみ。

そもそもはしごだかってなんだよ。江戸の底辺の匂いがします。

高橋・髙橋(はしごだか)の苗字の由来。ちなみにQちゃん(高橋尚子)の由来も調べました。 | 由来・起源・語源のキュレーションサイト F-Rom (エフ・ロム)

なんだか高名な由来ですが、だれでも好きな苗字を付けられるようになって平民もそれにあやかって付けられるようになったようですね。韓国の「金」とおなじですねえ。

 

ジャニーズにもいます。

高木雄也 - Wikipedia

彼も、ここでは「高木」ですが、テレビまたは洗脳度の高いファンは「髙木」表記を守っているようです。検索でファンサイトは「髙木」になってました。

・・まさか・・婚姻後のことを考えているのでしょうか・・・。ジャニヲタ様は深いです・・・わかりませんよ。ほんとうにそうかも。

そしてジャニヲタ様といえば「うちわ」これは定番ですね。あまり苗字が入っているウチワを持っている子はいないと思うのですが「雄也ラブ」「ゆーや!こっち見て」とかそんな感じがほとんどだと思うのですが、中には苗字を載せているこもいるかもしれません!

「高木♡」それを見た、同じ高木雄也くんファンが「ねえ・・・あの子」「ちょっと・・間違ってない?あたし行ってくる!」「ゆうこ!」「あなた?雄也の苗字、間違ってるよ。ほんとに雄也のこと好きなの?」「え?高木でしょ?どこが間違ってるの?」「それは普通の高木!普通の髙木じゃないの!雄也はは・し・ご・だ・かの髙木なの!」「意味、わかんなーいどっちだっていいよ・・」「わたしもそう、思うのよ。どうでもいいって。めんどうくさいのよ!わたしの携帯電話じゃない出ないからコピペしてるんだけど、端末がクソだから・・」「わかります・・・私も・・”髙”で登録しなきゃなと思ってて・・LINEとかカカオでは誰もみてないからいいかなって・・ヒック」「辛かったんだね。ごめんね。同じ髙木の苦しみをもつものとしてがんばろうね」

 

みたいなことがあるかもしれません!

みなさんはこういう経験ありますか?「高」が苗字に入ってる人は結構いると思うのですが、「まさか私も髙かも」と思ったりしてませんかね?

ちなみに聖なる高木、「高木ブー」様は「高木ブー」です!!

よかった!

終わりです!

タイの「フリッパーズになれなかった僕ら」に完全に敗北しました!V.A Smallroom 006「 Flipper's Player」タイに行くつもりじゃなかった

僕はタイが好きなんです。

海外旅行で一番行ったのはタイです。正直、最初と2回めの人といった時と、ラオスミャンマーに行った時を含めて、一人でバンコクに行ったのは何回いったのか覚えていないくらいです。それくらい行きました。

 

バンコクは面白いです。

都会で最新鋭だけど、どこかずれていて、なんだかおかしいのです。

デパートはきれいなのに、店員さんは自由だし、あんまり高級じゃないデパートではもっとやりたい放題。寝具売り場では店員さんが昼寝してます。そんなの当たり前なんです。みんなリラックスしてように見えます。見えるだけです。「あなたたちはいつもリラックスしてますね。私は日本人なのでいつも緊張してますよ」とか、誰かに英語で言った覚えがあります。伝わったかはわかりません。

 

キレイなデパートがバンコクの一部に固まってあります。サイアムということろです・

そこによく行きました。それは何かがほしいわけではなく、「涼しかったから」です。バンコクに行くのはなぜか雨季が多かったです。ムシムシして凄く熱いです。一番熱い「暑季」にも行きました。3月くらいですかね。ほんとうに暑かった。そういう時は外をうろうろせず、ホテルか、デパートにいくのです。ホテルにはだいたいプールがあったりします。そんなに高いお金をださなくても五つ星ホテルに泊まれるのがバンコクです。手軽にリゾート気分を味わえるので行ってしまったのです。

 

デパートの中に「HMV的な店」がありました。要するにCDショップです。

そこの僕はあるCDを探して買いに行き、そして買いました。それが「タイのアーティストによるフリッパーズ・ギターの1stアルバムのトリビュートカバーアルバム」です。

 

Smallroom 006: Flipper's Players: Tribute To Flipper's Guitar

Smallroom 006: Flipper's Players: Tribute To Flipper's Guitar

 

  これです。タイのレーベルsmallroomからリリースされました。一時期「サイアム系」と言われていたレーベルです。今では普通のレーベルになったようです。が、一時期はレーベルの作品、特にオムニバスのジャケットの感じが「どっかで見た感じだハイラインレコードとか渋谷HMVで売ってたようなやつだああ」みたいな感じでした。

 

フリッパーズのトリビュートアルバム」というと、もちろん日本から出ています。片方の評判の悪さといったらまさに悪夢レベルです。せっかくなのでここに紹介しますね。 
TRIBUTE TO FLIPPER’S GUITAR~FRIENDS AGAIN~フリッパーズ ギター トリビュート

TRIBUTE TO FLIPPER’S GUITAR~FRIENDS AGAIN~フリッパーズ ギター トリビュート

 

 このレビューの炎上っぷりがひどいです。みんな怒りまくってます!これほどまでに絶望感が伝わるレビューが並んでいると、悲しくなってきます。

なので、このアルバムを聴いたことはありません!聴きたくないから!。人生の無駄です。だって、だって今日紹介するバンコク、サイアムの「Smallroom」の「フリッパーズ・ギターの1stアルバムのトリビュートアルバム」が最高だから!

どの曲も、どのバンドも、センスが日本人と違うからか、上に聴こえます。サウンドもすごくオシャレです。渋谷系を超えてます!ほんとに!そう思ったのは僕だけじゃないはずです。まず英語がうまいです。小山田圭吾より。哀しいほどに、英語に聞こえます!

「FMファン」というマニアックな雑誌で「日本人アーティストの英語の歌を批評する」というコーナーがあり、そこでフリッパーズ・ギター最低点を獲得していました。評価対象はもちろんこの全編英詩の「three cheers for our side ~海へ行くつもりじゃなかった~」でした。「英語になってない」「これ英語なの?」「日本語に聴こえる」「曲は悪くない」などメタクソで、僕は笑いました。でも、僕も英語がわからないです。しかしフリッパーズの1stは全英詩ですが、全部歌詞を見なくても歌えるようになりました!そんだけ聴いちゃったのです。だから英語が逆にできなくなったのかも。。。

 

このアルバムは日本版もでました。僕は持ってません。

しかし、AmazonのCDレビューに興味深いものがありました。

このアルバムに一つ星を付けた人がいました。 

flipper’s players~タイへ行くつもりじゃなかった~

flipper’s players~タイへ行くつもりじゃなかった~

 

 

 

★ひとつ タイトル「最悪です」

原曲を何も理解しないままカバーしているアルバムです。
パッと見では曲順も考えてあって、久々にまともなカバーかと思いましたが
そんなことはありませんでした。
これを作った人たちは本当にフリッパーズが好きなのでしょうか?
大半がファンでもないのに企画に乗ってCD出したような雰囲気がするのですが。

気になる方は試聴してみてから購入を判断してください。
私はこんなアルバムを作ってしまう人たちには一銭たりとも投資するつもりはありません

 

 それに下記のコメントがつきました。

 

国内で発売されたトリビュートアルバムのどれにも、このアルバムほど原曲への愛情を感じることはありません。smallroomのこのアルバムは実に素晴らしい仕上がりです。
この評者はタイや台湾の若者にUKロックやべスパなどのモッズカルチャーがどれぐらい昔から当たり前に根付いているかなど何も知らないのでしょうし、そんな彼らが渋谷系をどう解釈したかなんて、想像すら出来ないのでしょう。

 

 

なんて素晴らしい返信。その通りです。原曲への愛。それが感じられるような、それは表面的に感じるのは難しいかもしれません。しかしカバーは原曲そのままに、コピーをすることが吉だと思っている日本人が多すぎると常日頃思っていました。そっくりそのままコピー。バンドスコアを見てバンドを始める人が多かった影響でしょうか。そんなことは格好悪いこと。自分達のセンスが無い、我が無いことを表すだけなのに。

 

それをひっくるめてこのアルバムは本当に素晴らしいです。フリッパーズへの尊敬とか影響とかどうでもよくなってくるくらい上質です。

小山田圭吾小沢健二の耳に敵うかどうかはわかりませんが、少なくとも、聴いたことはないけど、日本版よりは。っていうかこのアルバムに★を付けてる人は視聴しただけで買ってないのでしょうか。最悪ですね。僕も「日本版」を試聴しようかなと思ったのですが、このアルバムの先導者、イズミカワソラさん(過去にこのブログにも登場しています)のグルーヴ・チューブ、略してグルチュを聴こうと思ったのですが、ありませんでした。あー残念。

 

フリッパーズ・ギターの1stは「僕ら」にとっては神聖なものです。このアルバムを紹介してくれた友達も「僕ら」の一員です。「☆ミ心の中にいつもフリッパーズの1stがあった」と言うのはちょっと恥ずかしいけれど、そんな僕らが聴いても、良い、悪いどころか「負けた」と思ってしまったのです。どこかどうこう負けたのか説明するのはわかりません。しかし、日本に後継のバンドは現れず、僕らを「負けた」と思わせるような人たちはついには表れなかった。僕らはずっとそれを引きずって行きていくのです。

そんな高い壁をタイの彼ら、サイアムの彼らはラクラクと飛び越えてしまった。哀しい事実です。

youtubeにはこの音源が上げられていましたので、今からコンプレックスに悩まされながらもピックアップしてレビューします。

 

その前に。「タイであった音楽体験で素敵なこと」を書きます。

このCDを買ったデパートだったかはもう忘れましたが、大きなサイアムのショッピングモールの吹き抜けのところで、男の子4人のバンドが演奏を始めるようでした。

「へえ〜デパートでアマチュアのひとたちが演奏か」と思いました。CDとか、ポスターとかなかったので、たぶんアマチュアです。

「どんな音楽かな」と思って、その辺のベンチに座ってみてみました。

それはそれは、ゆるいゆるーい、ソウル・ミュージックでした。ゆるすぎた。ボーカルの人は力なく、優しく、ギターはさわやか。ドラムとベースは軽やか。外は酷暑だけど、建物の中は寒いバンコクで、僕はほろほろと癒やされました。涼しいのがさらに涼しくなる気がしました。「タイっていいな」と思いました。

日本で公共の場で奏でられる音楽は、ほとんど自分に取って苦痛なもの(※過去の例)ばかりでしたが、バンコクでこんな素敵な音楽が聴けるなんて。いつしか演奏が終わって、僕は前にかけよって、思いっきり拍手をしました。が、話しかけられなかったのです。照れ屋だったから。英語が・・・自信なかったからかもしれない。

 

その時に買ったCDの中にタイのバンド「lemon soup」のアルバムがありました。このアルバムにも参加して「Joyride」をカバーしてますが、アルバムはまた別のボーカルのようで、もしかしてこのバンドじゃないかと思いましたが、違うかもしれません。

www.youtube.com

 この曲を聴くと、あのバンド、あのショッピングモールを思い出すのです。

また、あの空間でこんな音楽を聴きたいです。バンコク好き!

 

というわけでピックアップしてレビューします!

1.Hallo / YURIS NOMINEE

www.youtube.com

 

基本的に元のアルバム通り曲が入ってます!ということで「Hallo」からスタートです!いきなり良い感じです。本物にはないアクセントやアイデアが盛りだくさんで、原曲の良さをさらに良くしてます!1曲めからそれがわかりました。この後も最高なカバーばかりです。これを視聴して買わなくてレビューで★ひとつで酷評した千葉のおじさん、ファックでハローって感じです!ボーカルも「小山田くん直系の囁き系」ですが、日本人の「小山田くんのモノマネ系」よりもなんだかよく聴こえます!となりの芝生はなんとかやらかもしれません!近親憎悪!まーいっか負けたって感じです!

 

2.Boys Fire the Tricot / fono 

www.youtube.com

原曲のアズテック・カメラはどこへやら!クールなR&Bに変化しています!

女性ボーカルが良い感じにセクシィです!大好きなセルジオ・メンデスの「Timeless」みたいです!古さが新しくなるように加工してあります!「Timeless」はタイのホテルのプールでよくききましたよ〜うへへ。このトラックも良い感じだと僕は思います!日本人にはできない。。。とそう感じます。おかしいですよね。どうしてこうなるのか、本当に不思議です。原曲への愛とかそういう問題じゃないと気付かされました。かっこいいです負けました〜

3.Joyride / Lemon soup

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joyrideはさきほどの「Lemon Soup」がカバーしてます。このトラックはボーカルが違って、かなり低音の声です。「Kのカルヴィンみたい」と思いました!米国音楽〜!

曲もバンドのRIDEみたいになってると思いました。気のせいでしょう。しかしやっぱり日本人じゃない。と思いました。日本人が作った曲なのに。なんかそういう運命のもとに生まれた「海へ行くつもりじゃなかった」なのではと考えてみたりしました。全英語詩にした意味が・・・解き明かされ・・てません!こりゃだめだ。

 

4,coffee milk crazy/Cyndi Seui

www.youtube.com

 

キターこの曲ですよ!カフェ・オレをそう呼ぶことがあるという曲ですよ!

ボサ・ノヴァな曲ですが、なんだかエレクトリカルなアレンジになってます。

「ちゅ、ちゅる」という可愛いサンプリングのコーラスも入ってます!

男の子の世界だった原曲(当たり前ですが)ここは女の子の世界です!

かわいいです!女の子かわいい!別にボサ・ノヴァじゃなくても、コーヒーミルクでクレイジーなのです!ニューヨークのティファニーでも「コーヒーミルク」というメニューがあるようです!まいったねNYっていえばオザケンこと小沢健二じゃねーか!

なんだか日本より日本だけどあんまりこっちからみたらあってない日本ではないかと思ったけど、余計なお世話ですね!典型的なボサ・ノヴァカバーじゃなくてよかったよ!

この曲もいい感じ!負けた!

 

5,MY RED SHOES /tattoo colour

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聴いていくと「ふんふんなんか普通だな」と思うですが、原曲とは全く違うギタのフレーズが間奏で出てきます!お祭りみたい!なんだこれダサい!都会的な化粧品のCMを見てたら、次に長野のローカルCMが流れた時みたいな感覚です><ビミョー!でも違和感ないかも。東京にいたときは「面白いな」と思えてましたが、今はそう思えません。祭りの季節まで長野にいたくないとか思っちゃいます><ありゃー、でも声も良い感じです。負けました・・

Exotic Lollipop (and other red roses)/penguin villa

 この曲はyoutubeにありませんでした!

なので聴いてレビューします!

これは「exotic」をそのままexoticに解釈したような変なフレーズが入ってきます。exoticな「お祭り」を感じさせます。日本的かもしれません。また祭りか。彼らにしたら「日本こそエキゾチック(異国的)なんだぞ」というメッセージが感じられます!モーニング娘。でいうと「恋のダンスサイト」でしょうか。あんな感じですが、歌の部分は「普通」です。でも間奏はすべて、「お祭り」お祭りへの強烈な意識の高さが伺えます。彼らは遠い国ですが、日本と同じ仏教国なのでした!タイ大好き!

7.Happy Like a Honeybee / 15th scenery

www.youtube.com

ピクニックには!なんて!良い日いいいーーー斎藤工風)の曲です!僕にとっては神聖な聖歌です〜♪

このカバーは女性ボーカルによるカバーですが、聞きどころは間奏以降のちょっとサイケデリックでエレクトリカルな展開です!なんか日本人が作ったみたいな展開ですが、タイ人です!曲を作ったのは日本人!でも原曲の「ピクニック感」が別なところでも発揮されていました!すごいです!負けました〜

8.Samba Prade / OnofoN

www.youtube.com

日本は「観光立国」を目指しています。そのことばかりテレビではやっています。ほんとうの「観光立国」それはタイなのです。観光客は日本とは桁違い。それは立地的な理由もありますが、行ってみるとわかるのですが「観光立国」です。日本なんて、日本人以外が来て、満足して帰ることできるのか、本当に不安です。だから、タイ人にこの曲は合うのでは。サンバ=ブラジル=ブラジル人はタイによく行くみたいな。ブラジル人が実際にタイに行ってるのかはわかりません。実際に行ったのですが、白色人種のかたが多くて、ブラジル人は人種が決まっていないので、何人かはわかりません。わかるのはお隣の国の人だけです。中国人はすぐわかります・・。理由は・・・想像の通りです。

しかし、この曲は「サンバ感」を増大させることはなく、というかそもそも原曲もサンバのかけらもありませんでした。それを気づかせてくれた、良いカバーです。「だるくてだるくてしかたないけどハッピー」みたいな女性ボーカルは日本人には難しいです。日本の女性はみんなやる気があって、素敵な女性ばかりだから・・・負けました!

9.goodbye,our pastels badges/ball jaruluk

www.youtube.com

僕らのーーアノラックーーー!パステルズバッヂ!です!神聖な曲です!

カラオケでは「take!」のところで両手をパッと広げて出すのは常識です!この曲ももちろん英語の詩ですが、歌えます!なぜ歌えるのか、それは日本語として認識しているからだと、最近気づきました!きっと小山田くんそうだったと思います!

これはMr.ballさんによる、正統派R&Bにこの曲は汚されてしまいセクシーな男、アメリカのボビー・バレンチノ、アッシャーのようなアレンジに、普通の渋谷系なら「わたしたちのパステルズバッチをおかされた」と思うかもしれませんが、僕はこういう黒人系のR&Bが一時期好きで聴いてたんです。だから平気なんです。「おう、パステルズバッチ、お前はクールでタンクだぜ」って感じなんですよーラッキー!この曲もかっこいいです。歌っているballさん、有名な方かと思ったら、youtubeの動画の検索ではこの曲が3位でした。アマチュアですかね・・まあいいです!平井堅さんの更なるカバーを希望します!負けーた!

10.The Chime will Ring/the richman toy

この曲もYoutubeにありませんでしたので、レビューだけです!

このバンド「the richiman toy」は結構人気あるみたいですね

原曲では「さわやか青春ネオアコ」なスピーディーな涙あふれる名曲ですが、このカバーではなんと!エモ!エモに変身しています!「エモって何」って言われるとうまく説明できないのですが、エモはエモです。エモーショナル!フリッパーズ・ギターに、表面的には一番足りてないものを補足しやがったのです!でもかっこいい!サビの早口のところでバックがトーンダウンするのが残念ですが、最後のサビではボーカルが爆裂して、エモーショーナールで熱くなります!暑い!タイは暑い!いつも半袖だけど、熱心な仏教徒は半袖着ないでやせ我慢!なんて国だあ!負けたよおおおお

 

ということでいつになくハイテンションで書いてしまいました。

でも楽しかったです!

本当は本来の「three cheers for our side ~海へ行くつもりじゃなかった~」のレビューを最初に書きたかったのですが、まあそれはいつか。

ここまで読んでくれてありがとう!

2017年2月24日 「ミュージックステーション」小沢健二 出演の感想 カルピスオザケン

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なんだか壮大な60分間でした。

メンツは公式でも見ていただければと思いますが、小沢健二と自分としては「X Japan」が気になりましたが、前に聴いたことのある曲だったので、少したのしみくらいでした。

他は、大人数系、普通系、そして平井堅平井堅は、映画「ドラえもん」のタイアップということで、映画に声優として出演したプロ・フィギュアスケーター織田信成浅田舞が、スケート靴無しダンスをするという試みだった。

スケート靴なし、でしたがさすがに素晴らしい舞でした。ダンスとはまた違う優雅さに溢れていました。特に織田くんのしなやかさは「ダンサー」には無いものです。

僕は男子フィギュアスケーターでは織田くんが一番好きでした。面白いから。今日は面白いだけじゃない、優雅な織田くんが見れられたので嬉しかったです。

「でも高橋大輔くんだったら、もっと映えたかなあ」と思ってしまったのも事実です。ごめんね織田くん。

 

話がずれました。小沢健二がチラチラ写ります。さすがに年齢を重ねて変わった印象はありますが、先日見かけた某小山田さんよりは「だいぶマシ」だと言ってもいいかもしれません。むしろ変わってないです。某小山田さんよりは・・・あれは見間違いだったのかもしれません。

 

Xジャパンの番になって、小沢さんがニコニコ笑っているのが見えました。この中で「知っている人」はエックスだけだったのかもしれないと思っていたら、やはりそのようで、タモリに指摘されてました。小沢健二に「今」の人たちがどのように移ったのか、感想を聴いてみたいですが、かつてのように雑誌で何万文字インタビューなんかをしなければ、聴けないでしょう。たぶん眼中にないと思います。僕もそうでしたから。「ししゃも」という若い女の子バンドが「働く人に向けて」と歌を披露していました。すごく前向きでさわやか。さわやかまえむきの僕にはぴったりです。なぜならば僕は「働いてない人」「働けない人」だからです。だから「明日もがんばれがんばれ」と連呼されても、困るのです。傷つくのです。無垢な女の子達のようですから、悪気はもちろんない、と思います。しかし、善意の先に、哀しい人達がいる、ということをわかってほしいという気もあります。

 

小沢健二の番になりました。曲は「僕らが旅に出る理由」と「流動体について」です。

「僕ら」は「LIFE」に入っていて、何回も押し寄せる何かに絶えつつも、聴きました。都庁の展望台で聴いた覚えがあります。「東京でキラキラしたような曲が聴きたい」と思っての選曲だった気がします。

そういう思い入れが、今日見ている人達に、どれだけあるんだろうか。

もしかしたら、いや確実に、小沢健二を知らない人たち、または名前だけは知っていてもよく知らない人たちが殆どだと思います。

きっとみんなには彼らの魅力は伝わらないのかも、と思いました。

 

「僕らが旅に出る理由」に関しては、「ああ」と思うくらいで、特に感慨はありませんでした。「イントロが長い曲」という選曲理由とのことでした。歌唱力に関して、なんか言われるのかもと思いました。僕は気にしないタイプです。外れててもいい。クラシックのピアノはミスしたらだめだけど、歌は気にしない

 

そうこう思っていると「流動体について」が始まりました。

「イントロが短い曲」ということで、ほんとうに1小節もなく、2拍くらいだったかも。そして「羽田沖 街の灯が揺れる 東京に着くことが告げられると 甘美な曲がながれ、しばし窓の外を見る」ときます。羽田に到着した便。国際線でしょうか。小沢健二が活躍してたころには羽田の国際便はなかったかもしれません。空港がどこにしても、夜の着立の風景というものは美しいものです。

その後も「神」とか「宇宙」とか、「もしも間違いに気づくことができなかったのなら」など、なんだか気になる言葉がでてきて、そして美しいストリングスに気づきます。すごく力強い音。今までになかった。

そして「ほんの甘いカルピスの味が 不思議を問いかける」とありました。

 

僕はびっくりしました。この曲を聴いたのは今日初めてでした。

 

その時は僕はカルピスを飲んでいたのです。

小沢健二が歌うと告げられた時に「せっかくの小沢くんだからカルピスのおかわりだー」と思って、お代りをしたのです。冷蔵庫からカルピスの原液のペットボトルを出して。氷を入れて、水道水をそのまま。

カルピスは大事なのです。コンビニにも、どこにも歩いていけないから。

「冷たい飲み物」が、飲みたくなったときにのめないと辛いのです。

家にはインスタントコーヒーや紅茶のティーパックはあります。でも、ジュースは飲むとすぐなくなるから、カルピスはなくならないから。

ほんの甘いカルピスの味。

曲はそのまま、偉大さ、尊大さをそのままに終わっていきます。

 

今日、Twitterをみていたら、久しく見ていなかった「オザケン」という言葉をよく見ました。それは「オザケンひさしぶり」「オザケンよくしらないJUMPのほうがいい」「オザケンやっぱ歌下手だ」とか。そういう普通の意見でした。

久々に見ました。「オザケン」という言葉を。

コンサート活動や音源の配信などで、ぼちぼち名前を見かけることはありましたが、やはり大きな話題になることはない、興味のない人に名前があがることはなかったです。なので、「オザケン」という言葉は、ファンだったら使わない言葉だと僕は認識しております。木村拓哉を「キムタク」と呼ぶのを憚るとのと同じです。

 

でも、「オザケン」が地上に降りてきたんだ。と思いました。

小沢健二は、NYで暮らして結婚をして、幸せになって、なんだかよくわからない活動をして、仙人のような人だったけど、「オザケン」と呼ばれてしまうところに出てきてくれた。「流動体について」流れやすいもの。それは、僕たち傍観者のことではないでしょうか。カルピスを飲んで、「歌の中にカルピスってあるー」なんて喜んでいる、普通の人たち。それこそが素晴らしいと問うているような、気がするのです。

 

僕も人から離れて、仙人のような生活をしていますが

いつか地上におりて、生きていると実感したいです。

オザケン、ありがとう。

ここまでよんでくれてありがとう

 

 

 

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小沢健二「ある光」

本日、小沢健二が「ミュージック・ステーション」に出演するとのこと。

なんだかここのところの動きが、急すぎます。

なので、ついていってないです。

「流動体について」も買うお金も無く、売っている場所にいけず

見られるはずのMVも、なぜか見られません。

 

ただし、小沢健二の公式のチャンネルに過去の曲のPVがあがっていることを発見しました。

そこには入手不可能のシングルの曲もありました。

これです。

www.youtube.com

「ある光」

 

僕にとっては、憧れ、を裏返した「嫉妬」の対象です。

彼がうらやましくて、うらやましくて、仕方がないのです。

素晴らしい家系、素晴らしい頭脳、素晴らしい学歴、そしてフリッパーズ・ギターの伝説、ソロ歌手での名声。

ソロ歌手として、いくつかのアルバムを残しましたが、それはどれも色合いが違います。

一番ヒットした「LIFE」

これが、僕の嫉妬の対象です。

過去に「LIFE」には入っていないけど、同じような精神的系譜で作成されたと思しき「強い気持ち・強い愛」が入っているベストアルバム「刹那」をレビューしました。

その曲にたいしての僕の「強い気持ち・強い愛」をそこに表しました。

 

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今でのアクセスのTOP10に入ってくる、古い記事です。10年以上も前。

僕はいま、この曲に対して、違った感情を持つようになりました。

この曲は難しい曲ではなく、その名の通りの「強い気持ち 強い愛」の歌なのです。

当たり前です。キラキラした渋谷の街、東京の街を二人で仲良くあるいて、強い気持ち強い愛、幸せすぎて「今のこの気持ち、ほんとだよね」なのです。

幸せすぎて、それを疑うなんて。なんてうらやましい。そんな経験、あったこともあるけれども、それは恋愛ではなく「社会的に見てラッキー」な、つまらないことです。

誰かと、人間と、そんな気持ちになったことがないから。

完璧な幸せが完璧な人間によって表現されている。それがわかるから苦しい。

 

でも、曲も歌詞も、そしてサウンドも最高すぎるのです。

キラキラしていて、ストリングスが煌めいて、ブラスは華やかで。

 

「ある光」はそういう「キラキラ小沢くん」ではない曲です。

だから、この曲は好きです。

今日も最悪な気分で朝を迎えました。うつくしい朝でした。

その後、父親がこの一人の家にやってきました。予告どおりでした。

しかし、僕が予定を勘違いしていたらしく、灯油の補充をしにきたとのこと。

外出するのかと思い、ズボンを履き替えていたのに。

 

テラスに出て「わーーー」と叫びました。

そんなに大きい声ではありません。

普段はもっともっともっと叫んだりします。

なのに怒られてしまいました。

「山に行って叫べ 人のいないところへ」

とのことでした。

 

「ほんとクソだなあ」

と思いました。それは自分に対してです。

仕事もできず、ひたすら毎日、泣いている。

情けない人生になった自分が本当にいやです。

 

Macに向かって、「ある光」のPVを見ます。

この音源はiPhoneに入っていて、ハードディスクにも入っていたはずですが

なくなっていました。

「ある光」はある場所で聴いて、そのことを今でも思い返してみたりしています。

その日のことが、ブログ上に記してあります。

maemuki.hateblo.jp

イタリア・ローマへの旅にて、その日の思いつきで「ユーロスター」という日本でいう新幹線にのって、あこがれのヴェネチアに行ったときのことです。

その「ユーロスター」のなかで「ある光」を聴いて、なんだか微妙な気分になっています。

でも、その日のことが自分のことだなんて信じられない。

一人でローマにいって、なんとなくヴェネチアにいったなんて。

信じられないけど、自分が書いた文には存在していた。

 

ヒマなので音楽を聴いていた。大好きだけど普段あまり聴かない小沢健二なんかを聴いてみた。「LIFE」から「刹那」まで聴いていたら、だんだん哀しくなってきて暗い気持ちになってきた。(だから普段聴かない)

なんでまたこんな遠くまでたった1人で来たのか。どうしてこんなことになったのか。

自分で大金を叩いて来たのに、ふと突然我に帰ってしまう。

見知らぬ国を1人で歩いて何かあったらどうするんだ。

死んだらどうするんだ。言葉も出来ない。金持ちでも無いのにお金を無駄に使って一体自分は何をやってるんだ。

もしかして自分の頭は本当はおかしいのではないだろうか。

こんなに時代は進んだのに、客観的に自分を見る方法が発明されていない。本当にもどかしい。

イタリアの風景をみながら、こんなことを考えていた。

自分がバカで哀しいです。それはイタリアにいた自分ではなく、そのことを思い出して長野の山奥で一人こんなブログを書いている自分が哀しいからです。

そしてうらやましいです。自由にいろんなところに行っていた、過去の自分が。

今は山の中で、どこにも行けずに、本を読んでも、テレビを見ても、全てが隔絶された別世界のできごとのように感じてしまう。その頃には考えたくもなかった、ひどい現実にいる。

 

この曲が「ある光」が「或る光」ではなく「そこにある光の実体」だと今日気づきました。 

「心の中にある光」という歌詞があります。

心に中に光があり、輝く明日へ連れて行ってくれという歌なのです。普通にきけば誰もそう思うはずなのに、僕は気づかなかった。

今日、気づいたということは、自分の心の中にまったく光がない、と気づいたからかもしれません。

 

この先、続く永遠の闇しか見えない。ある光、がない。

どこにいったんだろう。そして、この旅行記のときは「光」があったうえでの悩みだと、気づきました。

 

旅行記を書いておいてよかったです。

その時の自分の気持ちが残っているから。

このブログは一応「人のため」にかいているのです。

でも、もうやめました。

 

自分のために書きます。

 

僕はとりあえず、光は長野にはない。と考えています。

東京に帰りたいです。

でも、帰る力がないので、それまでは地獄の中で

必死に耐えます。いつか帰る日を夢見て。

 

絶えられなくなったら「夜逃げ」するかもしれません。

逃げて、新しい自分としてやり直すのです。

ここにいて、最悪の孤独を味わいました。

それならば、この自費で買ったMac Book Proさえあれば

なんとかなります。

 

「逃げる」ことになるので、SNS、そしてブログ上にも

姿を表さないことになると思います。

でも逃げないように、頑張ります。逃げるのはよくないから。

逃げたくないのに、逃げなければいけないような状況になった時が

一番つらかったから。

 

見せてくれ

心の中にある光

 

ある光

ある光