- アーティスト: D-LOOP
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 2004/05/12
- メディア: CD
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D-LOOPは97年にデビュー。2000年に活動停止をした。男女3人組ユニット。
4枚のシングルと1枚のアルバムを残した。
事務所はヴィジョンファクトリー、今のライジング。レコード会社はエイベックス!わかりやすい。メンバーの葉山拓亮はD-LOOPの前から作品提供などで名前は知られていた。今も活動中。
そんな彼らが残した音源、どれも素晴らしいのだが特に3rd Singleの「GLORY
DAYS」は特に印象に残っている。
最初は確かHEYHEYHEYに出てきたのを観たと思う。
「またエイベックスから似たようなのが出てきたな」という印象だった。
サウンドはいかにもな「小室チルドレン」といった感じ。ボーカルのMINAMIもなんとなく華原朋美を彷彿とさせた。
そんなに流行のものを嫌悪してるわけじゃないけどD-LOOPはいかにもなそれで、こんなのは自分は好きじゃないと最初は思った。
しかしあっという間に引き込まれた。
歌詞:
http://j-lyric.net/artist/a01dab9/l0000ed.html
好きなものだけ選んでいくの?
生き方変えないでね
選ばれなかったけど
今もそんな君が好き
ここの歌詞にオッと思った。
この曲はいわゆる「失恋ソング」である。
それにしても「選ばれなかった」とは辛い。
選ばれなくて、他の誰かを選んだのか?それともただ単に選ばれなかったのか。
そしてこの次のサビ…
LOVE 生まれ変わる 太陽が昇る
君の棲む街にも やがてこの夜明けが
その窓を照らす
驚きの転調を伴ってMINAMIの高い高い声で歌われる、強いメロディ。
圧倒的な朝日を目の前にして、忘れられない彼に心で決別しようとする。
でも、やはり切なさからは逃れられない。そんな慟哭が伝わってくる。
今でもこの曲をたまに聴き返す。
アルバムはあったけど、ファイル化する前にどこかに行ってしまった。
Youtubeで聴けるD-LOOPの曲はどれも名曲揃いだ。特に1st「 Just Place of love」
これで売れないんだから、仕方ないと思う。
「GLORY DAYS」も含めて、ほんとに仕方ない。リスナーがきづけなかったというのもあるけど、簡単には決められない。
しかし検索するとわかるが、D-LOOPを絶賛する人は存在して、色んな言葉を残している。それだけの価値のあるユニットだと思う。
でもやはり「忘れられた」存在であるというのは、間違いない。
自分の他に誰も知らなくても、自分は価値を感じている。それでいい。
「 GLORY DAYS」のサビが心に響く。
栄光の日々は、朝日が出てきて終わったのだ。
すごく、凄く切ない。
素晴らしいボーカリストのMINAMIさんは2004年に体調不良で亡くなってしまった。それでも今でも彼女の声はこの世で響き続けている。