ペイペイ。Mac OSの変換だとペイペイと打ってもPayPayとは変換されない。
そんな単なるドメスティックブランドであるペイペイに手を出してしまった。
この自分が。
「ぺいぺいでおねがいします」
なんて、店員さんに言ったりする日がついにやってきてしまったのだ。
恥ずかしい恥ずかしい。
いいトシをした男が「ぺいぺいでおねがいします」だなんて。ほんとうに恥ずかしい行いだと思う。
レジで先を行く人が「ぺいぺいでお願いします」なんて言っているいるのを見たこともある。「この人はぺいぺいでおねがいします」だなんて言ってはずかしくないのであろうか。と当然に思ってしまった。当然に思ってはダメなのだろうか??
さらに吉野家では持ち帰りで「ぺいぺいでおねがいします」なんて言ったのは、女性だった。しかも美人。ルッキズムと言われるかもしれないけど、美人は美人だ。
そんな美人が「ぺいぺいでおねがいします!」だなんて、男の店員に言ったのだ。なんて素晴らしい気概のある御方なのだろう。もしかして「ぺいぺいで女子力アップ」なんて記事をどこかで読んだ影響があるのではないのだろうか。
これは女性蔑視だった。失礼極まりなかった。それだけぺいぺいならびに「ぺいぺいでおねがいします」は世に浸透をしているということなのだろう。
しかしそんなぺいぺいでおねがいしますにも、良いところもあった。それはチャージの速度の速さだ。自分は「どんぶり勘定が服着て歩いている」と揶揄をされるくらいの、テキトウ残高人間なので、支払いの際にぺいぺいの残高がタラないことがあったりもした。あいにくどこにも金もなく。「残高不足です」と響き渡る声があった。
そこで追加チャージをすると、あっという間に反映がされた。そこだけは評価をしたい。
しかし、しかしもっとも狂おしいのは支払い完了の際に「ぺいぺいぺいぺい」という効果音が流れることだ!これはオフにはできない。音量を抑えるという抵抗が許されるだけ。
「ペイペイでおねがいします」」という辱めに加えてさらに「ぺいぺいぺいぺい」がたされてしまうのだ。なんということだ。
もうプライドも何もかも崩壊してしまった。
自分は「ペイペイでおねがいします」とつぶやかななければならない、効果音ぺいぺいを受け入れるような、愚かな一庶民なのであった。悲しい悲しい。悲しいぺいぺい。