「賛美歌メジャーへ‥そして解散」
大きく羽ばたき始めた賛美歌‥そう。賛美歌はメジャーデビューが決定しました。
かつて黒夢はメジャーデビューを「メジャーという地獄に落ちます‥」と表現した。
賛美歌にとってはメジャーは地獄?天国?
っていうかメジャーデビューってもしかして誰でもできんの?
わ、yabuki様に失礼ですわ。すみません。
1997年11月、賛美歌は華々しくシングル「スノーフレイクの夜」にてデビュー!!
公式サイトでは「バンダイから」と書いてありました。
(当時のチラシ)
http://fukuoka.cool.ne.jp/fareane/sunoufureiku.htm
ミステリアスな美形バンド
賛美歌 11月21日
遂にそのヴェールを脱ぐ‥
というコピーがいい感じです。正直それから何年もたってますがヴェールが
脱げた気配はないんですけどねー。
発売元はエクセルミュージックエンタテイメント株式会社
販売元は株式会社バンダイミュージックエンタテイメント
エクセルミュージックエンタテイメント様 http://www.ex-music.jp/
バンダイミュージックエンタテイメントは2000年に無くなったそうです。
さらにJASRAC様のデータベースで調べた所、出版は「テレビ朝日ミュージック」
となっていました。原盤管理の問題ですかね。
エクセルミュージック様のサイトを見たら、まあちょっとアレな感じで匂ってしまいま
したが、意外にちゃんとしたメジャーデビューじゃないですか。
いくら3流メーカー(ししし失礼)とはいえ、メジャーデビューはメジャーデビュー。
「今週のオリコン1位は賛美歌」
「CDTV カレシにしたいアーティスト5位 Yabuki(賛美歌)」
「賛美歌武道館3DAYS〜クソ!バカ!生きろ‥〜」
「(フライデーの記事) 超美形バンド賛美歌のボーカルyabuki 美人OLとクソバカ朝帰り」
「ミュージックステーション今夜のゲスト B'z 安室奈美恵 DEEN 賛美歌」
なんてことがあるかもしれなかった。これは事実です。
しかし!某ファンサイト様、クリスマスの賛美歌イベント(紛らわしいけどyabuki様がいら
っしゃる方の賛美歌ですよ)レポートより、yabuki様がメジャーの苦悩を告白。
「メジャーはとても金がかかる」とのこと。「yabuki様でもお金で苦労するんだ‥」
という衝撃の事実に加えNHKからバンド名にクレームをつけられてポップジャムに出演で
きなかったという告白もあったそうな。
見たかったな‥ポップジャムで賛美歌‥。夢みたい‥
1998年4月 メジャーセカンドシングル「Yes-No」を発売!
Yabuki様の尊敬する小田和正大先生の名曲を大胆にカヴァーです。
あのyabuki様の苦しそうな歌声と小田和正先生の繊細なメロディがマッチングしない
なかなかのトラックです。
今度の発売はNPCレコード事業部。ポニーキャニオン系列の会社です。
カップリング曲の出版はコロムビアソングス。次々とメジャー系列会社を股にかける
yabuki様は素敵です。っていうか2枚目でいきなり移籍か。ワンショットかよ!
しかし!賛美歌メジャーはここでおしまい。メンバーの事故、脱退に伴い上記の
yabuki様の苦悩もあってか活動停止に。
そしてyabuki様一人、傷ついた心を癒し、見つめなおす為に単身イギリスへ渡りました。
えーとなんでイギリスか。金持ちだからか。そうか。そうですか。よくわかりません。
イギリスへ行った様子は雑誌「ショックス」で報告されていました。
もちろん!広告です。
「ショックス」は見開き2ページでまるで本当に連載のように毎月掲載されていました。
某2ちゃんねる情報によると、毎月2ページの広告を載せてくれるyabuki様、オフィス
レクイエムは大変な上客の為、ショックスはたまに普通のインタビュー記事を載せたり
してあげてたそうです。もちつもたれつ。素晴らしい関係ですね。
もう一つ2ちゃんの不確かな情報によると、1998年5月のyabuki様傷心旅行は実は
「行ってない」との情報もあり。行った行ってない(しかも1ヶ月弱くらい)なんて
どうでもいい筈ですが、翌年4月にリリースされた「1945」というマキシシングルは
「帰国第一弾!」と銘打たれました!!なので重要なのです。
当時のショックス連載(のような広告)でもかなーり「イギリス」「イギリス」
「ロンドン」「イギリス」としつこく繰り返されていたので、一体どうなんでしょうか。
その「1945」は新メンバーも参加!(またyabuki以外全員変わりました)
ロンドンでのyabukiの傷心が反映された心の激しさが反映された作品でした。
CDジャーナルのデータベースはこの作品をこう評した(Amazon作品詳細より引用)
{帰国第1弾!!}というキャッチ・コピーが僕には意味不明なのだが,いわゆるカルト・ファンたちにとっては{待望の復活作}なのだろう。演奏も楽曲もサウンドも誉められたクオリティではないが,独特の美学を持っていそうなバンドではある。
カルト・ファンってひどいなあ〜 ちょっと自分が理解できないものはすぐカルトなの?
カルト教団の信者の気持ちがわかるよ!演奏も楽曲も誉められたクオリティではないって
メジャー経験のあるバンドによくそんな事いえますね!その通りだけど。言われる方が凄い。さすが。
このCDは「センチュリーレコード」より発売。センチュリーレコードといえば八代亜紀を代表する
演歌系。あと、シブい洋楽のリイシューをする会社でしたが、この後潰れました。
今は「ニューセンチュリーレコード」になったみたい。看板事業はもう他へ移った八代亜紀の原盤管理。
5月には賛美歌の特番「Silent Night」 がテレビ埼玉でオンエア!!!
五月なのにサイレント・ナイト。素敵です。これは俺見ましたよ〜楽しかった〜
夜11時から。この頃のテレビ埼玉の夜11時月〜水曜日はビデオクリップを流したり、雑誌「BURRN!」の
番組だったり、音楽に特化した30分間で俺は楽しみに見てました。
「動くyabukiが見られる!」とかなり楽しみにしていた俺。ビデオとっておけばよかった‥
雑誌広告と同じく、枠買取だと思われるその30分間はビデオクリップ(確か『風〜異教徒の憂鬱』とか)
とかライブ映像とか、yabuki様の官能的な朗読が楽しめました。
ライブ映像はワイングラス片手にボサノバ調の曲を歌うyabuki様の麗しの映像が‥
どこかのライブハウス。yabuki様を見つめる客の頭が映りますがなぜかその数はまばら。
「きききききっとビデオ・シューティングだから人数を限定しているんだぁ」と前向きに僕は解釈しました。
そして11月にはマキシシングル「Olive」を発売。
公式サイトによるご本人様の解説によると、これは3万枚を突破したらしい。素晴らしいですね。
もう一躍トップ・インディーズの仲間いりじゃないですか。
僕もこの「Olive」は賛美歌らしさというものが確立されたかな、なんて思いましたよ。
しかしCDジャーナルデータベースでは
カモメの鳴き声から始まり,ワインやら海やらまるで一条ゆかりのマンガ『砂の城』状態。ナルシストもここまでくると圧巻だが,サウンド的には意図的にやったらしいコード・アウトなフレーズやバランスの悪いドラムも耳について,夢の中まで辿り着けない。
とメッタくそ。っていうか偉大な一条ゆかり先生の名作「砂の城」がなんでここで出てくんの?
一条先生に失礼じゃない?これ書いた人と賛美歌で一条先生に謝って欲しいよ。まったくブツブツ
おお、違いました。yabuki様万歳記事でしたよこれは。
とにかく、賛美歌は順風満帆かと思われましたが、前述のような苦悩もあってか、yabuki様は解散を
決意します。
2000年7月25日 賛美歌 LAST LIVE at 渋谷公会堂
数々の伝説に新たな‥そして最後のページが付け加えられる事になりました。
バンドマンの聖地、渋谷公会堂‥
yabuki様の幕引きに相応しい、相応しすぎて目眩がおきそうな場所です。さすが!!!!
長くなったのでここらで終わりです。
次回は「伝説の渋谷公会堂解散ライブ〜そしてRUNAへ」
maemuki.hatenablog.com
maemuki.hatenablog.com