さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


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N響定期演奏会 ラヴェル作曲 バレエ組曲「ダフニスとクロエ」等を聴きにいきました!

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今日は久しぶりのコンサート、NHK交響楽団定期演奏会を観に行きました。なぜ行ったのかというと、この日の曲目に、僕がこの世で一番好きな曲の一つ(おかしい)であるモーリス・ラヴェル作曲のバレエ組曲「ダフニスとクロエ」が入っていたからです!

ダフニスとクロエ。最初に聞いたのは、吹奏楽コンクールの全国大会の実況録音CDでした。こんな曲が世の中にあるんだ、初めてこんな曲を聴いた…何の音階を使っているのか聴き取れない、とも思いました。自分は音階はすぐ聴き取れるはずでしたが、この曲はわからなかった。そこが新鮮でした。

その後、オーケストラを聴き、次にバレエ音楽での全曲盤を聴いたのです。その時の感激は、自身の音楽体験における大きなものでした。第2組曲で聴いたような和声やフレーズが、散りばめれていたり。合唱も入っていたり。魅惑的でまるでエーテルのような音楽だ!と。

今でも全曲盤を最初から聴くと、この世にいない自分をそこに感じられる、特別な曲なのです。

 

閑話休題です。

 

今日はNHKホールでの公演でした。ソーシャルディスタンスを保つために、席は一つ開けて、前の人とも重ならないように、チケット販売の段階で指定がされていました。買った席はS席でした。12月に買ったのでGoToイベントの対象だったのです。

席の場所は1回の最後列、しかし指揮者の真正面です。とても良い席。実際に音の響きがよく伝わって、右と左 そして中央と各楽器の配置位置に合わせまっすぐ聴こえてきました。6500円を出した甲斐はありました!

指揮者はファンホ・メナさん。スペイン出身、バスク地方ビトリア・ガステイス産まれ。どこだろう?と思い好奇心にまかせて調べてみました。

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フランス寄りの街です。

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ビルヘン・ブランカ広場

wikipediaからの写真です。ああ素敵なところ!行ってみたいなあスペイン・・!!このような環境で生まれ育って、マドリード王立音楽院を卒業後、ドイツでも学び、今は指揮者として世界で活躍。今日も、スペインの作曲家ファリャ「スペインの庭の夜」も演奏されました。この曲はピアノも主体となったオーケストラの曲です。ピアニストはこちらもスペイン人のハビエル・ベリアネスさん。

この曲は、ロマンティックな音像の曲だと感じました。ファリャは不勉強なので「三角帽子」くらししか知らなかったのです。全く異なる、美しい曲。フランスっぽいなと思いましたが、よく考えたらフランスとスペインは隣同士。そしてフランス人のラヴェルにも「スペイン狂詩曲」があったりしますよね。その他ビゼーカルメンも。お互いに影響を受けて与えてなんですね!ああ欧羅巴最高!ごめんなさい。。

 

「スペインの庭の夜」の中に、この日のプログラム誌の解説にあった「ギターを思わせるようなピアノの奏法」も発見できて面白かったです。同音連打のところがそうなのかな?と。例としてドドドドとかはギターではかんたんにできますが、ピアノで演奏至難なんですよ。ハビエルさんは、両手の指を使って鍵盤を弾いているように見えました。はっきりと同音連打が聴こえてさすがだなーと思いました!

また、後半の1曲めヒナステラのバレエ組曲「パナンピ」は、初めて聴きましたが、ザ・ヒナステラ!みたいな曲で楽しかったです。金管群とパーカッションが大活躍をする曲で、なんか吹奏楽みたいだなと思ってしまいました><後でまた音源を探して聴いてみようと思いました!

そしてはじまった「ダフニスとクロエ」第1組曲と第2組曲。第1組曲はあまり演奏されないのかな?第2組曲もそれほど演奏されていないのかも?自分は吹奏楽でしか生で聴いたことが。。と思っていましたが、数年前にバレエを見ていました。どうしても生で「ダフニスとクロエ」を聴きたくて、東京文化会館の最上階最後列><で見たのです。

しかし、オーケストラだけは初めてです。「夜想曲」がはじまった瞬間「ああ。。」

キリスト教徒が祈りの時に両手を組むようなかたちを取ってしまいました。アニメ「赤毛のアン」のアンのように!

 

「ダフニスとクロエ」は、反復された和声が出てきます。そこが出てくるたびに、見たことのない世界が広がっていくような気がするのです。この世には無い場所のような。言葉にはできない、具体的な形象があてはまらないような。

第2組曲「夜明け」は、初めて聴いた時の印象がそのまま再現できました。こんな音楽を初めて聴いたということ。違う世界のような音楽。。N饗木管群の細かい装飾のフレーズも冴え渡っていました。ストリングスが1オクターブづつメロディで反復していくところのバックでその装飾も湧き上がってきた時…!素晴らしいと感じました!

また「無言劇」のフルート独奏からの、長い1本の細かい細かい音符が上昇下降をする場所で、もうひとりのフルート奏者と、ピッコロ奏者で受け渡す所、ここもすごいなあ、生で見られてよかったと感じました。ちょっとわかりづらいかもしれないけど、、要するに3人で、一つの細かいメロディを受け渡しているということです。バトンタッチ、、というにはあまりにも細かいところです。

このようなアンサンブルの妙。それがオーケストラの魅力なんだと感じました。ラヴェルの精緻なスコアを、数十人が一体となって、それと対峙をする。細かい音符と休符とアーティキュレーションと強弱の指定を守り、そして饗応をする。改めて、すごいことだと思うのです。そのために、個人で日頃に鍛錬を、もう数十年も毎日続けてきている。

このような演奏会は、今日だけではなく、ここだけだけもない。世界でこのような演奏会が行われているんだなあと。

 

これは協働の美なんだなと。

協働とは、「複数の主体が共通の目的に向けて、ともに力を合わせて行動をすること」

 

今、世界に必要なものは「協働」なんだと思います。このような学びがありました。今日は不要不急の外出ではなかった!と自分の中で解決した次第であります。終わり!