さわやかトラウマ日記

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【ヴィジュアル系】葵-168- 「MUSIC」この哀しいノンフィクションはいつ終わるのか

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MUSIC

MUSIC

  • 葵-168-
  • ロック
  • ¥250

 

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今朝、Twitterにて愛しい良い人(本当にいいひとなんですよ)vkdbのkuwaさんが、葵-168-の「MUSIC」について、感想をつぶやいていて、その感想がこの曲の歌詞になんとも身につまされていているような感じでしたので、気になってしまって…。

さっそく歌詞だけでも、と見てみたのです。

作詞はもちろん葵。作曲は…「yukaringo」とありました。誰なんだろう。

早速聴いてみました。今回は配信限定なんですね。「yukaringo」は誰なんだろうと思いながら。まあそしたら既視感がありました。どこかで聴いたような曲だ、とはっきりと思ってしまいました。

そしてこの「yukaringo」がメガマソ、元彩冷える涼平だと知ったのです。なんだよゆかりんごって。わけわからないけど、kuwaさん(いいひと)に「葵のブログにそう書いてありましたよ」とあり、自分でも調べてみたら、音楽サイトに公式の情報にて、そう書いてありました。

 

そんなことは、わりとどうでもいいのですが。

今、またこのタイミング(前にもソロに曲提供ってしてましたっけ?)で、涼平が葵に曲を提供するなんて。

このタイミング、涼平メガマソを解散させて、migimimi sleep tightは残した、というようタイミング、そして、「彩冷える」から彼だけを差し置いて派生した「Ayabie」から、更にメンバーが3人抜けて、一人だけになって、事実上、解散状態になっている。しかし、刹那的な再結成が、涼平は置いて、葵+「差し置いた人たち」でイベントでされた。wikipediaには「今後はライブをやってきたいとあるが、今のところ予定はない」となっていた。

 

こんなんです。文章だけではわかりづらいですよね。前に、「途中まで」を表にしたのですが、やはりそれでもわかりづらいです。

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maemuki.hatenablog.com

 

「昔にあって今にないもの」として「葵&涼平」の「情景ならびに喉、指先」を僕は評しました。

その意味がなんとなくわかりづらくて、伝わらなかったのかもしれないですが、それは「野心」です。

昔の「2人」には明らかに野心に満ちあふれていた、ように見えました僕には。このアルバムはアルバムのタイトルのとおり、「喉(葵のヴォーカル)指先(涼平のギター)、ならびに情景」それがならんでいるだけで、野心は感じられない。というのが僕の感想でした。

 

今回のまた二人で組んだ「MUSIC」を聴いて、僕はこの時にはなかったもの。昔にあって、今にもあるものが、見えました。

それは…「野心」です。

 

この曲の歌詞は葵です。彼の歌詞、僕には今まであまり響いてはこなかった。それはやはり涼平という天才にて高偏差値かつ理解しがたいまでの頭脳がそこにあったからです。

でも、彼の言葉は決してストレートには響かなかった。考えて考えて「こうなのかなどうなのかなこの言葉の意味なんだろう単語の意味をぐぐらなくては」みたいな。それが楽しかった。

「MUSIC」では、そんな言葉の遊び、そして全てのひどい現実を否定して、それでもやっていくんだ、ちくしょう。というような「野心」が見えました。

 

ここまで、葵が置かれてきた状況は、ほんとうにひどいものだと思います。

バンド「彩冷える」を存続させるために、バンドのオリジネーターである涼平と袂を分かちあった。そして彼を一人にしたけれども、彼は新しいバンド「メガマソ」を結成した。

そして「彩冷える」は新しいギターを迎えて、彼がいるころよりも、人気が出た。バンド名を「アヤビエ」から「彩冷える」に戻したり、メジャー対応で「彩冷える-AYABIE」に変えたり。

そして、ある日突然、洗濯物を干していたら、自分以外の四人が、脱退を表名していた。ラストライブもなかった。四人は「AYABIE」を結成した。そして一人で「彩冷える」の活動停止、最後のライブを演った。

そうして、また「刹那的な」再結成に呼ばれた。その後は何もない。メンバーは引退している人もいた(インテツ)。もうみんなバラバラだ。

残ったのは「彩冷える」という涼平以外の人間体が考え付きもしない言葉、の残骸「AYABIE」が空中浮遊しているだけ。

 

このタイミングで、涼平が曲を作り、彼がこの詩を書いたということ。

わかってるよ わかってるよ もう わかってるよ

都合の良い 終わり方

だけどもっと 明日は何か変わるって

信じてしまう 僕がいた

 

 音楽は、決して個人的な感情を伝えるものではない、と僕は思っています。

それでも、彼がこれまで歩んできた道のりを考えると、この詩は身につまされます。

 

曲もすばらしいです。いつものごとく素晴らしく、ポップで軽やかで切ないです。ギターソロがありますが、どこか荒いのもそのまま。あの頃のようです。

でも、もう過去を縛るようなひとたちはいなくなった。涼平以外にはもういない。

 

この曲のタイトル「MUSIC」あまりにも尊大、大げさすぎますが、それは心中お察しするしかありません。

彩冷える結成から、今まで観察してきてしまった自分としては、ここまでのことが「ノンフィクション」だとは思えない。ほんとうにフィクションのようです。「都合の良い終わり方」がこれ以上、重ならないように。終わりますように。でも、続いてもほしいというのは、傍観者の残酷さ故です。

という感じです。

 終わりです。

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